ep.117 白黒ウォーズ！ ページ15
．
「まったくお前もバカですねジェイド。
こいつに真っ向勝負なんて」
トン、と部屋に乾いた木の音が響く
「最初から折れている
アズールよりはマシだと思いますが」
「僕はそこら辺割り切ってるんですよ。
それに折れたわけじゃない、
交渉をしてゲーム上の勝利を変更しているだけです」
またトン、と音が鳴る
「妥当なこじつけですね」
「おや、昨日の全敗の負け惜しみですか？」
「私と対戦しながらお喋りとか随分と余裕じゃない」
今度は少し強めな音がその声の後に響いた
「うぐっ。お前、こんな事して良いんですか？
僕がここで投了すれば
お前も道連れで負けなんですからね」
「なに、アズールこんなのも抜け出せないの？」
「バカを言うな。この程度、朝飯前ですよ」
「そう来なくちゃね」
Ⅻの数字を指す短針。
氷が音を立てる飲みかけのドリンク。
椅子にかけられたコート。
そして私達を隔てる白と黒の戦場…
そう。私達は今、チェスをしている
「しかしこのルール、アズールも考えたよね」
「不満でしたか？」
「いいや、逆に新鮮で面白い」
「それは良かった」
私とアズールのしているチェスは
普通のチェスと少しルールが違って
60手目で必ずどちらかが
チェックメイトをしなければどちらも負け。
そんな恐ろしく勝機の薄いゲームスタイル
と、私が説明している間に
アズールは自身のルークを二つ前に進めた
「守りに徹するねえ
…あ、フロイド、3-gのナイトを5-hに」
ちなみに私、チェスを掛け持ちしてたりする
もう1人はフロイド
対面対戦はアズールとして、
フロイドには私が指示した駒を動かしてもらって
遠隔対戦をしている
もっと言うと、もう既に彼は後手に回っている
「うげっ、もう負けそう。
グレース手加減してって言ったじゃん」
「少しは粘りなさいよ」
「俺こーゆーの苦手なんだけどぉ〜。
うーん、7-cのクイーンを一つ後ろに下げる」
「4-dのビショップをキングに当てる。
はい、チェックメイト」
「えっ！？あ、うわーーー！嘘でしょ！？」
「フロイド、今何手目ですか？」
「12手目…。グレース酷すぎない！？」
「だってフロイド、全然本気になってくれないし」
「だから俺こーゆーの苦手って言ったじゃん！」
「グレース、お前人に喋るなと言っておいて
いいご身分ですね」
「余裕顔ね。宝石でも見つかった？」
「シミュレーションは万端です」
．
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神崎(プロフ) - 雪華さん» 好きなポケモンは一択でジラーチですね！あの可愛いフォルムと真実の目とのギャップが素晴らしいです！あと、トランスフォーマープライムは知りません…。調べたらモビルスーツもののアニメなんですね！今度見てみたいと思います！ (2021年3月5日 23時) (
レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 星猫さん» 沢山のコメントありがとうございます！でもごめんなさい！今はこの作品に専念したいというのと、トラブル回避の理由から、申し訳ありませんがお断りさせていただきます。本当にごめんなさい！ (2021年3月5日 23時) (レス) id: 57b89da2fa (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - それと、トランスフォーマープライムは知ってます？ (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2021年3月5日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ドラゴンボールは知ってます？ (2021年3月5日 22時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2021年3月5日 21時
