キラキラヒカル②…Hikaru.Y… (ページ5)

今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:34,237 hit

55 ページ5

.

光「おし、じゃー行くか。」

A「……！行ってくれるんですか？」

光「おまえにそこまで言われて、行かないなんて情けねー真似できっか！」

A「いや、そこ張り合わなくても……。」

私にしては結構思い切ったことを言ったつもりだったんだけど、まさか格好良さを羨ましがられるとは思わなかった。

あわよくば、私の言葉で少しは良い雰囲気になったりしないかと思っていたんだけど…

…また失敗。

どうやら私は、恋愛の駆け引きっていうのには向いていないらしい。

光「……別に、それだけでもねーけど、さ。」

A「え、先輩？何か言いました？」

光「なーんでもなーい。」

用具を片しに後ろを向いてしまった先輩が、
どんな表情をしているかは分からなかった。

けれど、

張り合う以外の理由が出来たって、

そう、思ってもいいのだろうか。

A「……八乙女先輩！」

光「んあ？なに？」

A「折角…なので、もうひとつ、お願いしてもいいですか？」

それが、良い意味か悪い意味かも分からないのに、

ただ、望みは大きくなっていた。

A「クリスマス、一緒に、過ごしませんか？」

.