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先輩と一緒にいられる時間が増えた。
緊張は徐々に解けて、
今まで通りに話せていることが嬉しかった。
このままでいいと、
少しずつでいいと、
そう思っていた気持ちは、変化し始めて。
過ごしていくうちに、欲が出て、
その気持ちは行動に、言葉に現れる。
A「何回だって、行きましょう？そのうち、思い出すのはその人じゃ無くなりますから！」
自分に自信があるわけでもないのに。
前の彼女より、
自分の存在が大きくなったわけでもないのに。
それでも、膨らんでいく気持ちを止めることはできない。
知れば知るほどに、もっと近付きたくなるんだ。
光「……A…。」
A「なんですか？」
光「なんでおまえ、そんなカッコイイの？」
A「別にカッコ良くないですけど。」
光「もー！ずりー！そんなこと言われたら、男の俺の立場ないんですけどー！」
A「……え…？別に先輩にはカッコ良さを求めてないですよ……？」
光「おい、そのフォローおかしいし、キョトンとすんなし！」
本気で悔しがってるように見える先輩に、
なんと声をかけて良いやら悩んでいると
先輩が恨みがましい目でこちらを見上げる。
そして私が困っているのに気付くと、
一瞬驚いた後、小さく吹き出した。
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作者名：環
| 作成日時：2019年7月17日 22時
