今日:42 hit、昨日:15 hit、合計:112,126 hit
小｜中｜大
23 ページ23
.
振り返ると、何とも言えない複雑そうな顔をした大貴がいた。
動揺というより、困惑といった表情で。
大貴「この前から思ってたんだけど…、」
そうして、彼にしては珍しく、言いづらそうに。
だけど直球でその問いは紡がれた。
大貴「おまえら、付き合ってんの？」
大貴にそんなことを問われる日が来るとは思わなかった。
夢の中でそれは、私と大貴が、
他の誰かに問われるべき質問であったから。
けれど、私は今、私と侑李についてを、
大貴に問いかけられている。
侑李「…………。」
侑李は、黙って私を見つめた。
どう答えるかは私に任せる、といったところなのだろう。
同じように私も侑李を暫し見つめ返した後、
大貴の方に振り返った。
そして、言ってやったんだ。
A「さみしい？」
ざまあみろ、このやろう。
暗にそんな気持ちを込めながら、口の端を持ち上げて言ったその台詞だけで充分だった。
侑李は何が面白かったのだろうか、
あはは、と声を出して笑った。
侑李「そういうことなんで。何か文句ある？」
今度は侑李が口を開いた。
私がしたよりも自然な表情で、
けれど、より勝気な表情で大貴へと目を向けた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 539人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：環
| 作成日時：2018年11月3日 16時
