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A「翼、あれから彼氏と話した？」
翼「ん？ううんー。電話もかかってこないし、もういーやって感じー。」
A「別れちゃうの？電話してみなよ。」
翼「えー、こっちからかけるの嫌ー。
あっちがもういいって言うならもういいし。
私ダメなんだよね、愛されてないなーって思うとすぐ冷めちゃうや。
やっぱ傍にいる人のほうがいいし！」
A「そっかー。」
翼「同じ学校で好きな人探そうかなー。
寮だし、その方が絶対良くない？」
A「ん、そーかもね。」
翼「だよねー？Aはいないの？
好きな人とか、いいなーって人とか。」
A「あー…んー…、」
声が。
大きくて、高いです、翼ちゃん。
その話題も勘弁して欲しい。
如何して女子ってのはこう、男子の話とか色恋の話になるとトーンが上がるんだろう。
いや、私だってこんな場所でなければ、
もっと女の子らしく高い声出して話せるのに。
それもこれも、全部、後ろのあいつのせいなんだ。
私があー、とか、んー、とかばかりを返す前で、
お喋りの止まらない翼がキャッキャとガールズトークを繰り広げていると、漸く終結を迎えるチャイムが鳴った。
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作者名：環
| 作成日時：2018年7月8日 10時
