私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？漆っ！

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こうして僕たちの話し合い
もといAとの二人で金楽寺に行く権利を賭けた闘いが始まった




【不破雷蔵の言い分】


「三郎がAと二人で一緒に行ったところで
喧嘩するし、Aをいじめるし
碌なことがないでしょ？

だから僕が行ってあげるって言ってるの
わかるよね？三郎？」



【鉢屋三郎の言い分】




「いやいやいやいや！！
ダメだダメだ！！！！この女と雷蔵を一緒に行かせるわけにはいかないっ！！！！

雷蔵までこの女の餌食になるなんて…！！！！
そんなのダメに決まってる！！！
私がこの女から雷蔵を守ってみせるっ…！！！」






とここまで
このようにお互いの言い分をつらつらと交互に述べてきたが…














あ〜もう、うっっっざいっ!!!!!!
本当にいい加減にしてよ三郎〜！！！
僕はAと二人がいいの！！！！

邪魔しないでよ〜！！！
なんでわからないかな〜！？

大体守るってなにさ！！！
余計なお世話だよっっ！！！！
それにAだって…僕と一緒の方が嬉しいに決まって…












「では！みんなで行きましょう！
人手が多いに越したことはないですし！」

「「え」」









…Aのおばかさん




しかし、それでもこんな嬉しそうな顔を見たら
僕は何も言えない
結局男が女の子に勝てることなんてないと
彼女を前にしたらそう感じてしまう


「荷台が学園長先生のお部屋の前にあるそうなので着替えたらそこで合流しましょう！
じゃあまた後で〜！」


彼女はそう言って、ぽかんと間抜けな顔した僕たちを置いていく
取り残された僕たちはというと
情けない顔をしているお互いを見てはハッとして
自室へ着替えに戻るのだった


それからはAが言った通りに
学園長先生のお部屋の前で落ち合い
確かにこれはいらないな…と思えるようなばかりが乗った荷台を引いて
骨董市を開いているという金楽寺へと向かった

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