私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？漆っ！

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君の隣はいつだって
心地が良い






そのはずなのに今日の僕ときたら__







「雷蔵くん…？どうしたの？
そんなにキョロキョロして…」

「え…！？いや…別に…」



Aにもバレてしまうくらいの
この挙動不審さ
だって仕方がないじゃないか






周りをみたら男、男、男！！！！
あ〜もう何でこんなに男が今日に限って多いんだ〜！？
女の人はどこ！？！！！！！！！？



「あ、古書が売ってるお店ありましたよ
ちょっと見ていきましょう」




Aが指差した方を見れば
確かに若い男が開いている店に
数多い商品の中、本も並んでいる
これは学園に持って帰るに相応しい本もありそうだ
と見る前から少し期待している



しかし…なんでよりによって
今…若い男がいる店に本があってしまうのか…！！
世の中、本当に自分の願い通りにならないことばっかりだなっ！？



重い足取りの僕とは違って
Aは店を見つけた瞬間に急いで向かってしまい、「ま、待ってよ…！！」と急いでその後を追う


その格好で僕から離れるなんて
なんでこの子はこう無防備なんだ…
やっぱり僕が念には念を入れておくことに越したことはないのかも…？



「ふわぁ…あ…い、いらっしゃせ…」



あくびをして、いかにも面倒だな…と思いながら店をやっていそうな男はAが目の前に来た瞬間に猫背でだらけていた背をビシッと伸ばして
態度を変える


おいおいちょっと露骨すぎるんじゃないかぁ？
大体隣に僕いるんだけど
可能性も何もぜ〜〜〜〜ったいに与えないんだからね？？？？？？


「こんにちは
ちょっと本を見せていただいてもよろしいでしょうか？」

「ど、どうぞお嬢さん…」


お嬢さん！？！！！！？！！！
な、何カッコつけて言ってるんだっ！！！
この男は〜〜〜！！！
年齢は僕たちと同じ…いや…少し下か…？

どっちにしろ
少し小生意気なんじゃないか〜？？君〜？？？
君みたいな子にはまだ恋愛とか早いんじゃないかなぁ〜？？？？？？


大体さっきからAのこと見過ぎだし
少しくらい僕の方見てみなよ！！！もう！！

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