私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？陸っ！

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「いただきます」



そして、翌日の昼
平にとって久しぶりの忍術学園の食事
食堂のおばちゃんのご飯はいつも通り
もちろん美味いが、あの家の食事が少し恋しくなるほど
あの家族への情が移っていた




「そういえば滝夜叉丸
今回の休み学園に居なかったじゃん？
どっか行ってたの？」



平の目の前にいる同室の綾部喜八郎が
この休みの不在の訳を平に聞く

平は別に聞かれて困るようなことではないので
綾部の質問を返しながら
今日のAランチの魚へと箸をすすめる





「嗚呼…A先輩のご実家に行ってきたんだ」

「え…なんで…？？」

「それはだな」



しかし、平がさらにその理由を答える前に
食堂のおばちゃんに食べ終わった食器を下げに
たまたま居合わせた
【竹谷八左ヱ門】が平達がいる机を両手でドンと叩き『急になんだと驚いている』平を問い詰める



「ちょっ…ちょっと待て！？！！！！！！！！
滝夜叉丸！！！！お前、今なんて…！！
誰の実家に行ったって！？！？！？」


「五年ろ組の竹谷八左ヱ門先輩？
きゅ…急にどうされました？？？」





「いいから答えろっっ！！！！
誰の実家に行ったんだっっ！？！！！！」





どんどん険しくなっていく竹谷の顔に圧倒されて
平は何でこんなことになっているかはわからないが
先輩の気を落ち着かせるためにはもう答えるしかないと早口で竹谷に返事をする











「わ〜！？！言います！！！言いますからっ！！
A先輩のご実家です！
砥ぎ方を先輩のお父上に習うため、お邪魔したんですっ！！！」



竹谷を落ち着かせるために
応えたはずが
その答えを聞いてますます竹谷は顔に血が昇って行くのが顔色から伺える


「はっ…はぁぁあああ！？！！！？！！？
俺だってまだAのご両親にご挨拶できてないのに…！！！！なんでお前が先に会うんだよっ！」


「まだAのご両親にご挨拶するような関係じゃないでしょ…八左ヱ門だって」

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