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私は急に後ろから声をかけたことに身体をビクッと跳ね上がらせてから後ろを向いて彼をジトーっと意識して見る
「雷蔵くん…」
「ん?なに?A」
「…いつも私の後ろから声かけるのわざとなの?」
そう、雷蔵くんはいつも私に声をかけてる時
後ろから声をかけることが多い気がする!
その度に私はドキッとしてしまって
正直!雷蔵くんの声が良すぎる分心臓に悪いのだ!!
だからわざとならやめて欲しいと言ってやる!
と思っていたのだが雷蔵くんは目をパチパチとさせて「えっ?そうだっけ?」と反応し返す
どうやらこの反応からしてわざとではないらしいがそれでも気をつけてもらわなければ…!
「そうだよ…!!」
「ふふっ…!ごめんごめん!
でもAは良い反応してくれるから」
「もう…」
そんな風に名前と同じくらいふわふわした笑顔見させられたらこれ以上強く言えないじゃない…
私が仕方がないなと諦めれば
雷蔵くんの後ろから小さな姿が雷蔵くんの背中にコツンとおでこをぶつける
「うわぁ!?
不破先輩なんでそこに突っ立ってるんですか…!
早く中に入って仕事終わらせちゃいましょうよぉ〜
…って五年い組のAA先輩じゃないですか!ども!」
雷蔵くんの後ろからひよっこと顔を覗かせて挨拶してくれたのは彼と同じく図書委員会に所属している摂津のきり丸こときり丸くんだ
雷蔵くんはそんなきり丸くんの方に笑いかけながら詫びる
「ごめんごめん!Aとちょっと話しててね?」
「ごめんね?きり丸くん」
「…!申し訳ないと思ってくれるなら…!
A先輩も虫干し手伝ってくださ…
いてぇ!?!?!??」
「おいきり丸!!上級生を…!!
ましてやA先輩に仕事を押し付けようとするな!!」
「言ってみただけですよ!!能勢先輩〜!」
申し訳ないという私の発言につけ込んで手伝わせようとするきり丸くんを久作くんが拳骨で殴る
それによってできたばかりのタンコブをおさえながらきり丸くんは久作くんを涙目で見つめてはちぇ〜と口を尖らせる
しかし、彼が手伝いを求めたがるのも私には理解できた
今は本来あるべき多くの本がこの図書室から消えているがそれでもまだ結構な数が残っている
「気にしないで…!
でもこの量は確かに大変ね
私でよければ手伝うよ」
「え?いいの?A」
「今日は特に用もないし」
「言っておきますけど
手伝っても何も出ませんからね??」
「き〜〜り〜〜ま〜〜る〜〜!!!」
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えびてん(プロフ) - 杏。さん» 杏さんコメントありがとうございます…!このお話をずっと読んでいただけること本当に何よりも嬉しいです。またこうしてコメントを書いていただけたことも、本当にとても嬉しくて頑張れる力になります…!いつもお読みいただき本当にありがとうございます!頑張ります! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - 初コメ失礼します!!お話の初めの方からずっと読ませて貰っているんですが、ほんっとにこのお話めちゃめちゃ好きですッ!!!モチベが危ういとの事なので、恐る恐るコメントを書き込ませて頂きました…!これからも陰ながら応援していますので、更新頑張って下さい!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - みかんのヘタさん» みかんのヘタさんコメントありがとうございます…!この作品だけでなくアイドルの方も見返していただけるなんて本当に嬉しいです。どちらも中々更新できずにいますが、どちらも頑張って今日のコメントを励みに今後も書き続けます!応援ありがとうございます (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - ソランさん» ソランさんコメントありがとうございます。たくさんお話しがあるにもかかわらず最初から読み返していただいていると聞いてとても嬉しいです。今後も読み返してもらえるような作品を作り続けるように頑張ります。コメント本当にありがとうございます。 (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのヘタ(プロフ) - この作品もアイドルの作品も何回も見返すほど大好きです!これからも応援しています!! (2022年10月2日 20時) (レス) id: a3e2bfca00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年9月4日 19時