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まずは図書室に残っている本を虫干しの場へ持っていくため両手に本を貯めていく



「あ…上の方にもまだ残ってる」





本に向かって手を伸ばすがそれでも届かなかった
だから今度は踵を上げて精一杯背を伸ばす
あと少しで届きそうなのに届かなくてもどかしい思いをしている時
肩に手を置かれ、背後にピタリと誰かの体温を感じれば
本へと向けた指先がほんの少しだけ彼の大きい手のひらへと触れる






「っ…!」





思わず、背中の体温
そして手に触れたことにドキッと心臓が高鳴る
私がそのことに気を取られているうちに
私が取ろうとしていた本は彼の手に収まり
私はその本を追いかけるように振り返る







振り返れば見えるその姿はやっぱり雷蔵くんだった




「高いところ無理に取ろうとしなくて良いよ
危ないから僕に任せて」

「あ、ありがとう…!雷蔵くん」

「どういたしまして
とりあえずそれくらいにして行こうか」





「うん」と本を抱える手を強めながら
彼の背中を追いかけて私たちを待っているきり丸くんと合流し
雷蔵くんが久作くんに図書委員会の仕事について話し終わるのを待つ



話し終わった雷蔵くんは「お待たせ」と私たちに声をかければ
きり丸くんと私たちは久作くんに別れを告げて
雷蔵くんよりも先に虫干しをする場所へ向かった



雷蔵くんが図書室に留まって
自身の手を見て呟いた言葉には気づかずに

















「小さいんだなぁ…女の子って…」

「えっ?」

「不破先輩〜!行きますよ〜!!」

「あ…今行くよ〜!久作ここは頼んだよ」

「…はい」



















「いいなぁ…不破先輩は…
俺も同じ歳だったら…」
















『好きな人にもっと近づけたのに』

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えびてん(プロフ) - 杏。さん» 杏さんコメントありがとうございます…!このお話をずっと読んでいただけること本当に何よりも嬉しいです。またこうしてコメントを書いていただけたことも、本当にとても嬉しくて頑張れる力になります…!いつもお読みいただき本当にありがとうございます!頑張ります! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
杏。(プロフ) - 初コメ失礼します!!お話の初めの方からずっと読ませて貰っているんですが、ほんっとにこのお話めちゃめちゃ好きですッ!!!モチベが危ういとの事なので、恐る恐るコメントを書き込ませて頂きました…!これからも陰ながら応援していますので、更新頑張って下さい!! (2022年10月2日 21時) (レス) id: fabe2279e9 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - みかんのヘタさん» みかんのヘタさんコメントありがとうございます…!この作品だけでなくアイドルの方も見返していただけるなんて本当に嬉しいです。どちらも中々更新できずにいますが、どちらも頑張って今日のコメントを励みに今後も書き続けます!応援ありがとうございます (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - ソランさん» ソランさんコメントありがとうございます。たくさんお話しがあるにもかかわらず最初から読み返していただいていると聞いてとても嬉しいです。今後も読み返してもらえるような作品を作り続けるように頑張ります。コメント本当にありがとうございます。 (2022年10月2日 21時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
みかんのヘタ(プロフ) - この作品もアイドルの作品も何回も見返すほど大好きです!これからも応援しています!! (2022年10月2日 20時) (レス) id: a3e2bfca00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えびてん | 作成日時:2022年9月4日 19時

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