私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

28 ページ28

「あ〜！急がないと…！！！！！
そろそろ当番の交代だ！！」


火薬委員会に所属している僕こと
二年い組池田三郎次は火薬委員会の仕事のため
煙硝蔵へと急いで向かっていた

火薬委員会の仕事は正直言ってあまりない
目立った活動をしていないから
【そんなことでいいんかい】なんて呼ばれてる委員会だけど
それでも僕はある一つの目的のために
委員会活動に熱心になった








「A先輩…今日は来てくれるかな…」






五年い組のAA先輩
僕が好きになった人
僕が委員会活動を一生懸命行う目的となった人
今日だってこの人に会いたくて火薬庫こと煙硝蔵へと急いで向かっている



先輩とはあの一件以来中々お会いできていない





僕はもっと先輩の隣にいたいのに…



でも、きっと先輩は来る

僕には確信がある


久々知先輩が当番じゃない時間帯に先輩が来るならばその時間は限られている
それにあの事件以来
先輩に会いたくて当番を増やしてもらってる


それに今度五年生の授業で火薬を扱う
普段から勉強熱心な先輩なら予習のために
火薬が必要となる頃だ


それに今日は僕が交代するまで久々知先輩が今は煙硝蔵で火薬委員会の仕事をしている
なら僕が先輩に会える可能性は高い



そんなことを頭の中で整理していたうちに
もう煙硝蔵が見えて来た
そして、その向こうに僕と同じように煙硝蔵へと向かってくる【先輩の姿】が見える






「あ…A先輩だ…！」





ほら！やっぱり僕の予想通りじゃないか！
もうここからだって頑張れば僕の声に気づいて貰えそう…



なら…









「「A先輩〜！！…って…ん？？？あ…」」







僕が先輩を呼びかけたのと全く同じタイミング
そして、それに続く戸惑いですら同じように反応する人が
すぐ隣にまで来て大きな目を開いて僕の方を見ていた













「い、伊賀崎孫兵先輩…」
「二年い組の池田三郎次…」



「「どうしてここに…？？」」

✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎

皆様あたたかいご声援本当にありがとうございます。
おかげでこれからも最後まで頑張って書き続けようと思えました。
これからも励みます。よろしくお願いします。

29→←27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す