私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？肆っ！【RKRN】

49 ページ49

土井先生は懐から出したヒントを空へと向かって投げ捨てるようにばら撒く

これに対し、いち早く行動したのは
六年い組の潮江文次郎と立花仙蔵だった

「仙蔵！」

潮江が立花を呼び
腰を落として両手で簡易的な足場を作っては
その足場目掛けて立花は
潮江の方へ向かって走りそして跳ぶ
立花の重みを感じたら潮江は宙へと立花を投げ飛ばす
立花はそれにより高いところで舞っていたヒントを獲得することができ、ひらりと着地した

「ふっ…完璧だな」

そしてAたち五年生も六年生より少し遅れたが同じような行動を取ろうとしていた


「A行くぞっ…！」

「はいっ！」

五年生は尾浜勘右衛門が作った足場をAが跳び、ヒントを取るということを選択したらしい
先程の立花と同じように尾浜と息を合わせて
無事ヒントを獲得した


とこんな感じで上級生達は順調にヒントを獲得できたのだが下級生達のチームは土井先生が取った行動に驚いて反応が遅れてしまった
慌てて摂津のきり丸はそんなことをした土井先生に向かって問いただす

「わぁぁ！！？土井先生なんでヒントをばら撒くんですか！？」

「マラソン大会はもう始まっている！
お前たちも早くヒントを探せ〜！」

「「「そんなぁ…！」」」

土井先生の言う通りマラソン大会はもう始まってしまった
となるとこういった行事に必要な人物がいるのではないだろうか

そう実況役である
そして、実況役はもちろんAの後輩である
【くノ一】だろう

「は〜い！
こちら実況担当のくの一教室のユキです〜！

土井先生がばら撒いてしまったヒントを六年生・五年生チームが見事獲得！遅れて四年生チームも綾部喜八郎選手が獲得しました！
一方、下級生チームは暗い中手探りで未だにヒントを探しています〜！これは上級生チームが一気にリードです！

あ…！A先輩〜！頑張ってください〜！
私達くの一教室みんなで応援しています〜！」


どうやらスタート地点の実況担当はくノ一教室のユキらしい
ユキはヒントを獲得して五年生に囲まれているAを遠目に見つけその場から手を振り声をかける

「ありがとう〜！ユキちゃん！頑張るね〜！」

「ちなみにだが私たちは？？」

「私たちが応援してるのは
A先輩だけですよ❤︎鉢屋先輩❤︎
ちょっとでも暗闇に紛れてA先輩に不埒な真似をしたら私たちくノ一教室が闇討ちします❤︎」

「うわ、恐ろしっ…！
お前…気をつけろよ八左ヱ門」

「何もしねぇよ！！」

お知らせ→←48

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す