私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？弐っ！【RKRN】

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潮江の言葉にすぐ反応した善法寺は力が抜けてぶらんと宙を漂っているAの手を取り脈を測る
その冷たさと脈の弱さを確認して善法寺の顔つきが変わる



その顔つきからして事態の深刻さが伝わってくる






「…すぐに保健室へ運ぼう


乱太郎！！！伏木蔵！！！左近！！！！
保健室に行ってすぐに布団を敷いて毛布を出すんだっ！！新野先生もお呼びしてくれっ！！

数馬はすぐにお湯を沸かして！！！」








「どうしたんですかっ…！！！？…っ！！！」




「…！！先輩…？
A先輩…？？A先輩どうされたんですかっ…！！！

潮江先輩っ…！！！！！！！！！！！！」




「っ…」



善法寺は保健委員会の後輩たちの名を呼び
的確に指示を出していく
その様子をみて何かあったのかと久々知と三郎次が駆け寄れば



二人はぐったりとしている
Aの様子が目に入る


久々知は思わず言葉が詰まり
三郎次はその状況がどういうことか
理解はできたけれどそれをわかりたくなくて
思わず潮江にぶつけてしまう



潮江はそんな三郎次を見て
何も言えなくなってしまう
善法寺は潮江の気持ちを察知し「文次郎」と彼の名を呼び急かす
潮江は善法寺の気遣いを無駄にしないため
「わかってる」と返事をし保健室へと向かおうとした



「ま…まっ…て…」

「A…！？」

「せんぱ…まっ…て」


「だけどっ…お前…！」




しかし、Aがそれを止める
この後に及んでもなお
Aはこのまま三郎次を置いていけないと思っているのだ


しかし事態はA自身が思っているよりも深刻なのだ
ここは先輩としてこいつの言うことを無視して先に進むべきだ
進むべきなのだが










「おねがい」

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