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「な、なんですか…!?これ!?
お、降ろしてください…!!」
もちろん急にそんなことをされたAは戸惑った
戸惑ったし何よりも潮江におぶられていることが恥ずかしかった
もう私…!!下級生でもないのに〜!!!
疲れてたって自分の足で歩けます…!!!
歩けますからどうか降ろしてください〜!!!
しかし、そんなAの言葉を潮江は無視して
むしろどんどんと山頂へと向かう足が急ぐ
「俺の【鍛錬】だ!!!!付き合え!!
いいから行くぞ!!!!ギンギーン!!!」
「え〜〜!?!!!?!!!?!!?」
まさかさっき言った自分の言葉を今度は潮江に使われるとは…
なんてAが考えてるうちにもうそろそろ山頂に着きそうだ
きっと自分の足じゃここまで来るのはやはり無理だったし無謀だったかもしれない
先輩の忠告を無視して自分の愚かさがよくわかる
謝らないと…
Aがそう思って口を開こうとした矢先
先に潮江がポツリと口を開いた
「…悪かった」
「えっ…?」
「…悪かったよ
お前にも後輩たちにも無理をさせたのは俺だ」
背負われているため
潮江の顔は見えないがちょっと耳が赤くなっていることがAにはわかった
なんて不器用で少し意地っ張りなところがあって
優しい人なんだろう
「…いいえ
私もムキになってしまってすみません…先輩」
Aは潮江の頭に自分の顔を近づけてそう呟く
そんなAの行動がいちいち可愛らしく思う潮江は後ろにいる後輩たち誰にも見られることない緩んだ笑みが出ていた
結局のところAのことを放って置けなかったあたりこの男はやはりAという存在に弱く
一生勝てないのだ
「…ほら、もう着くぞ!
ここからの眺めを見ずに帰るなんて
勿体無いからな」
潮江の言葉、そして穏やかな風と共に
そこには晴れ渡った頂の景色が広がっている
そして
何故だかそこにはゼェハァと息を荒げて
草臥れている自称忍術学園
委員会の花形である【体育委員会】の何人かが横たわっていた______
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えびてん(プロフ) - お星様が赤く…!!とっても嬉しいです!皆様評価ありがとうございます! (2022年9月11日 16時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - マリさん» マリさんはじめまして!コメントしていただき誠にありがとうございます!素敵な作品と言っていただけたことも尾浜くんにきゅんきゅんしていただけたこともとても嬉しいです…!今後とも応援していただけますと幸いです…!ありがとうございます! (2022年8月31日 20時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - はじめまして!あまりに素敵な作品なのでコメントさせていただきました!どのキャラクターもすごく素敵なのですが、特にこの作品の尾浜くんが素敵な男の子すぎて毎回きゅんきゅんしています!楽しみな気持ちと一緒に応援しています(^^)無理せず頑張ってください! (2022年8月31日 1時) (レス) id: 6189004e46 (このIDを非表示/違反報告)
高菜 - ありがとうございました!!永遠に応援してます!! (2022年8月21日 6時) (レス) @page35 id: 2ca4bb2ea5 (このIDを非表示/違反報告)
えびてん(プロフ) - 高菜さん» こちらこそ!お話しできてとても楽しかったです!これからも応援よろしくお願いします! (2022年8月14日 15時) (レス) id: 88e3093851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えびてん | 作成日時:2022年7月26日 21時