私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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とは…言ったものの…
左吉も団蔵も私に無理をさせないように頑張って自分で歩いてくれてるけど…流石に疲れてきた…
まだ潮江先輩たちに追いつくのはおそらく当分先だろう
道は果てしなく遠い
山を降りるという選択肢もなくはないが…先輩たちに連絡しないで降りるわけにも…

それに自分で言い出したことだもん…！！やり遂げてみせる！！後輩にだって無理させない！やるぞ〜〜！！！

そう意気込んでるAの前の茂みがガサゴソと動く
Aは「なに！？動物！？猪とか！？」と考えながらも団蔵と交代して歩いている左吉と不思議そうに目を合わせてから、また茂みの方へと視線を移す
そうすると茂みはさらに大きく揺れ動く
ジリジリとAは左吉を庇いながら下がる





すると




「やはりな…屁張ってるじゃないか」


「潮江先輩…！？どうして…」



なんと茂みから出てきたのは先程
喧嘩して先を行く潮江文次郎だった



もう山頂まで行って折り返して戻ってきたのだろうか…？とAは考え
大口を叩いておきながら潮江に追いつけなかった悔しい気持ちがじわじわと胸を絞め付ける



そんな思いから自分から目を逸らしているAを潮江は腰に手を当て
またどこか呆れながら話すのだ




「全く…お前は時々無鉄砲なことを言い出す」


「先輩〜！！！神崎左門！！
先輩の元にただいま戻って参りました！！」


「私が方向音痴なお前を連れてきたんだ！！
先輩、後はお任せを」



そんな潮江の後ろから後を追ってきたであろう
神崎左門と田村三木ヱ門が潮江の横をすり抜けて
Aの方へと歩み寄り


左門は左吉の側へと膝を突き
田村はAとAにおぶられてる団蔵の側に来る




「左吉！！よく頑張ったなぁ〜！
ほら僕の背に乗れ！！」

「左門！！お前左吉を連れて絶対迷子になるなよ！！団蔵おいでお前は私がおぶってやろう」
　

左門は左吉の頭を撫でた後
背を見せて戸惑っている左吉をおぶる
田村もAの背中におぶられてる団蔵の脇に手を入れて一度地面へと下ろし団蔵を背負う


そんな光景を腕組みをして見ている
潮江がどこかニヤニヤと笑いながらAの方へと向き合う






「ならお前は俺だな」

「えっ…えっ…？？先輩なに…をぉ！？！」









そう言った潮江はAの側まで来た潮江は
Aの手を強引に掴み取っては背を向けて自分の首へと回す
そして、そのまま後輩たちと同じようにAのことを背負うのだ

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