私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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「で…
何で俺も一緒に来ることになるんだよぉ〜！！！」


「え？だって好きでしょ甘いもの？」




町へ着き学園長先生のお使いを済ませた兵助は
自身の本来の目的であるお豆腐屋さんへと向かうため、Aと勘右衛門の二人とは別行動を取っている


そういうわけでAの会計委員会へのお土産探しに勘右衛門が付き添っているわけだが
勘右衛門は兵助がいなくなった途端
Aに向かってそうボヤいた


けれど、Aはそんな勘右衛門の方を一瞬向いて伝え返した後
またすぐにお土産探しのためにお店の方を見る



勘右衛門はAの明らかにことの重要さを分かっていない返事と態度に呆気に取られ
足を止めてはまた後を追ってAの隣へと戻る







「そうだけど…！！！


せっかく兵助と二人っきりで出かけて距離縮められるチャンスだったのに！！！
なにも俺をわざわざ誘うことないだろぉ〜？」





勘右衛門は以前から
兵助とAの距離を近づけようとしており
あの火薬庫の一件以来
二人の距離が縮まってしめしめと思っていたのだが


二人っきりではなく自分を含めた
まさかの三人でお出かけで
ならば自分が二人の距離を近づけようと
色々図っていたのだが
今日はどうもそれがうまくいかない






「兵助くんから勘右衛門も誘おうって
言ったんだから
私が断る理由はないじゃないですか？

それに二人きりは無理」


「兵助のやつ〜！！！！
女心がわかってないなぁ〜！！！！

珍しくAが行動を起こしたのに…！！！」






勘右衛門はてっきりAが兵助と二人っきりになるのが怖くて、彼女が自分の名前を出したと思っていたのだが
どうやら兵助が自分を誘おうと言った張本人らしい



彼女が待ち合わせ場所に来るまで
彼女から一緒に行こうかと言ってくれたんだって兵助が言ってたのを聞いて



あの超がつくほどの奥手であるAが…！
そんなこと言うなんて…！
勘ちゃん感激…！だったのに…！！！
兵助！！お前っていうやつは〜〜〜〜！！！！！！





そんな思いを込めて勘右衛門はぷんぷんと怒り出す
それに対して先程まで隣で淡々と喋っていた
Aが勘右衛門の言葉をきっかけに焦り出す

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