私の推しは久々知兵助くんだが、今告白されてるのは竹谷八左ヱ門くんで…あれ〜？参っ！【RKRN】

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孫兵が教室を飛び出し
残った数馬がお似合いだと思っている
二人を上から見ていた
ほんの少し前に遡る



本日Aが練習するために使ったものを
用具倉庫へと返却しようとしていたところに
竹谷と鉢合わせ


竹谷はAを手伝うため半ば無理矢理
奪い取ってしまった
そのためAは手持ち無沙汰となってしまい
自分で使ったものは自分で片すと聞かないのである




「ったく…病み上がりなのにこんな重い荷物
持っちゃだめだろぉ〜？」



「病み上がりって…
もう退院してから五日も経ってますよ…
大丈夫ですよこれくらい…！」




Aはそう言って背伸びをしながら竹谷から
自身が持つはずだった荷物を取り返そうとする
竹谷は重たいはずの荷物を両手でAが届かない高さまで持ち上げる




「じゃあ、女の子がこんな重たいもの持つな」




竹谷がそう論じれば
Aは背伸びしていたはずがピタッと止まり
耳が少しだけ赤くなる
竹谷はもちろんそのことも見抜いている



「…きゅ…急な女の子扱いもやめてください…」



この時竹谷は内心で
「お、今日は珍しく対抗して来たな
でも譲らないぞ」と決め


「なら…













好きな子扱い？」

「八左ヱ門くんっ…！！！！！」

「聞こえませ〜ん！！！！！！！！！！」



このように真っ赤になりながらも
Aが折れないならば
強行突破する方向に切り替えたのだ
竹谷はAの前を行き
Aは彼の後を小走りで追いかける



けれど、そんなAの後ろを全力疾走で追いかけている毒虫野郎もすぐそこまで来ていた




「せんぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああい！！！！」




二人にとってとても聞き覚えのある声が
忍術学園中に響き渡るように先輩と叫んでいるため
キキーッと自転車の急ブレーキをかけた時のようにAと竹谷の足が止まり
後ろをバッと振り返る



「！？！！！？」

「な、なんだっ！？！！！！？！！？
って孫兵〜〜〜〜〜！？！！？！！！？！！？」




【猪突猛進】
うん、なんて今の孫兵にぴったりな言葉なんだろう
そんな猪突猛進な孫兵も先程の二人のように
急ブレーキをかけてAの目の前で止まる


走って来たからなのか別の理由からなのか
彼は激しく息切れし、顔面蒼白だ








「A先輩っ…！！！！！！！！！！！！」

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