かわいい4年生はもふもふもふもふとともに…【男主】

雨降りと珊瑚 ページ37

善法寺伊作side


珊｢伊作せんぱーい！！薬草これくらいで大丈夫ですかー？｣

僕は今珊瑚と2人でちょっと遠い山まで保健委員会で使う薬草を取りに来ている。

いつもだったら、橋が落ちたり…イノシシに追いかけられたり…するんだけど、

伊｢天気もいいし、珊瑚と2人で出かけられるなんて僕は今日は不運じゃない！！｣


珊｢？？？伊作先輩？今なにか言いましたか？｣


薬草をカゴに詰め終わった珊瑚が僕に駆け寄って来てくれる。


伊｢何もないうちに忍術学園に帰ろうか。｣


珊｢伊作先輩。多分もうすぐ雨が降り出します。どこかで雨宿りしましよう？｣

珊瑚は空を見ながら言う。雲ひとつないいい天気に僕には見えるけど…


伊｢じゃあ、雨宿りできる所を探しながら帰ろっか。｣


そう言って、山を降り始めた途端に雨が降り出した。どうしてだ？やっぱり僕が不運だから？

珊｢伊作先輩…そこに民家が!!｣

何とか民家にたどり着いた。

家主｢雨が大変でしたね。うちで良ければどうぞ雨宿りして言ってください。服も濡れたままでは気持ち悪いでしょう。乾かしている間、隣の部屋で休んでください。｣

家主の男性はいい人だった。

伊｢珊瑚はどうしてあんなに晴れてたのに雨が降るってわかったの？｣

隣の部屋で濡れた服を乾かしながら僕は珊瑚に問いかけた。

珊｢どうしてって聞かれたらちょっと困りますけど…珊瑚昔山に住んでたから…雨が振りそうな時はちょびっとだけ水の匂いがするんですよ｣

少し眉を下げながら、珊瑚は言った。珊瑚の出身は山の方だったんだ。知らなかった。ん？でも、留三郎の実家はわりと町に近かったような…？まぁ、引越ししたのかな？

それより…早く服乾いてくれないかな…珊瑚、筋肉がなくて細くて白い…その折れそうなくらい細い首筋に噛みつきたくなってしまう…

違うことかんがえよう…


続く

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