続き ページ42
山田利吉side
僕の周りは陰謀や憎悪、嘘ばかりだった。でも、この女の子の周りはそんなものは一切なかった。
珊『今日もおるるばんだよ!!利吉お兄ちゃん今日はどんなことを教えてくれるの?』
目を輝かせて僕を見る珊瑚。
利「珊瑚、おるるばんじゃなくて、お留守番だよ?」
おるすばん〜おるすばん〜と上機嫌に過ごす珊瑚。数年過ごしてわかったことがある。珊瑚は僕が教えたことを疑いもせずに全て信じる。
珊瑚は将来忍者になってお姉さんたちの手伝いをしたいそうだ。
嘘や疑念だらけの忍者の世界には珊瑚は来て欲しくないな…
珊『いたっ!』珊瑚は僕があげた書物で手を切ってしまっていた。
利「珊瑚、今日はおまじないを教えてあげるね」
僕は怪我をしている珊瑚の指に接吻を落とし
利「痛いの痛いの飛んで行けーほら、珊瑚、もう痛くないだろ?」
涙目になっていた珊瑚はみるみる笑顔に変わり、
珊『すごーーい痛くない!!利吉お兄ちゃんはなんでも知っててすごいね!!』
珊瑚には綺麗なまま育って欲しい。
もんちゃんside
利吉はいつも珊瑚に色々なことを教える。珊瑚は利吉に教えてもらったことにいつも『すごい!!知らなかった!!』と驚き楽しんでいる。
利吉という話し相手ができてから、珊瑚の表情は多彩になっていった。
私には話し相手はできないものね…
そんなある日、一番下のお姉さんの琥珀さんが怪我をして帰ってきた。
珊『琥珀ねぇ!!琥珀ねぇ!!いたいいたい!!』
琥珀さんは左肩を矢がかすってしまったそうだ本人はほとんど気にしていないが、珊瑚は目玉が溶けてしまいそうなくらい泣いている。
琥「珊瑚、心配かけたな…そんなに痛くないし、このくらいつばつけて寝ときゃ治るからな…泣くな泣くな」
珊瑚は泣きながら、琥珀さんの左肩に口付け、
珊『いたいのいたいのとんでいけ〜』
利吉に教えてもらったおまじないをした。
翡「はっうぁっっっ」
隣にいたいお姉さん達が固まってる。
琥「ありがとな珊瑚。珊瑚のおかけでもう全然痛くなくなったよ。」
琥珀さん顔緩んでますよ…
真珠さん、真顔で骨折ろうとしないで…
そして、翡翠さん。呼吸して…
この1件をきっかけに珊瑚のお姉さん達は些細な怪我でも珊瑚におまじないをしてもらうようになったのであった。
ここまでは利吉は敵じゃなかったんだよ!!
続く
39人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - 私もですwww (2022年3月1日 11時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
えびちりぢり(プロフ) - あいさん» あいさんいつもコメントありがとうございます!!大好きです!! (2022年3月1日 11時) (レス) id: cc8a28b88f (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ぞ、続編だと!? 絶対見ます! 頑張ってください (2022年3月1日 10時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 作者さん、、本当に最高ですね!! ほとんどの人が恋愛感情持ってて最高(夢主に対して) 五年生との絡みも好きなんですよね!! (2022年2月28日 21時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
えびちりぢり(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!!次は5年生が出てくるかもしれないです!! (2022年2月28日 21時) (レス) id: cc8a28b88f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えびちりぢり | 作成日時:2022年1月24日 23時