かわいい4年生はもふもふとともに…【男主】

続き ページ21

滝夜叉丸side


珊『たき、傷見せて。』珊瑚に傷を見せると、


珊『ごめん、ちょっと痛いけど我慢して。』そう言って珊瑚は口元の布を外して傷を吸ったあと、『これしかないな…』と言って小さな笛を吹いた。すると、どこからかオオカミが2匹現れたのは

珊『たき、みんなを連れて忍術学園に戻って。』
何を言っているか分からなかった。

珊『僕は残って忍者を引きつける。大丈夫大丈夫!!折を見て逃げるから。』

珊瑚だって無傷では無い。所々手裏剣や刀が掠っていて怪我をしている。

珊『たき、一生のお願い。みんなを忍術学園に連れて帰って。疾風丸、雷鳴丸。みんなをお願い。もんちゃん、道中みんなを守って。』


走り出したオオカミの背の上で最後に見たのは珊瑚が蛇のように先が割れた舌を出し、自らを鼓舞するように叫ぶ姿だった


珊『醜いものも、散りゆく命は美しい。』





竹谷八左ヱ門side


おかしい…今日委員会の当番の珊瑚が飼育小屋に来ていない。滝夜叉丸や三木ヱ門、喜八郎やタカ丸さんも見ていない。そういえば今日4年生は実習って言っていたなー


そんなことを考えていると、門の方からオオカミの遠吠えが聞こえてきた。

門を開けると疾風丸と雷鳴丸が顔色が悪い4年生を連れてきていた。珊瑚がいない…まさか…


滝｢竹谷先輩。珊瑚が、｣


続く

続き→←9.4年生実習帰り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す