俺は恵比寿です。

ツーリング ページ9

今日は前から予定を立てていたツーリング。

プロテクターを装着し、ツーリング用の上着を着る。

今回は江ノ島に行く予定だ。

シーキャンドルに登った後、近くの食事処で生しらす丼を食べたい。

ヘルメットを装着し、エンジンをかける。

適当に曲を流しながらバイクを発進させた。














−−−−−−−−−−

バイクで風を切りながら走るとスカッとする。

車に乗るのも好きだが、正直車は仕事で乗る事が多い為気分転換にはならない。

元々遠出が好きな俺は高速道路を走るのが何より楽しい。

好きな曲を聴きながら走る。
これこそ俺にとっては至福の時間。



















途中サービスエリアに寄り、胸ポケットからiQOSを取り出す。

…もちろん喫煙所にいますよ？

少し早い時間帯だからか大きいサービスエリアだがあまり人気がなかった。

壁際に寄ってタバコを吸う。

ボーッとしながらそれを繰り返しているとスマホが震えた。


『もしもし？』

？「あ！恵比寿さん？」


電話の相手はこの間メッセージアプリで連絡先を交換した高地さんだった。


『高地さん。お疲れ様です。』

高「お疲れ様です。今何してるんですか？」

『今日はオフなので江ノ島に向かってツーリングです。』

高「あ、走行中でした？」

『いえ、サービスエリアで休憩してたところです。』


なら良かったー！と電話越しにも分かるほど嬉しそうな声に思わず笑みが零れる。

突然の電話だったが何だろうか？


『何かご用ですか？』

高「いや、今俺達YouTubeの撮影してまして。」

『え？』


という事はこの電話は…？

実はSixTONESさんのYouTubeチャンネルはよく見ているのだ。
彼等のYouTubeチャンネルは移動中の車内の様子もそのまま動画に使われる為、一瞬混乱し言葉に詰まった。


高「大丈夫ですよ！ここはカットしてもらうんで。」

『あ、なら良かったです。』

高「実は俺達も今江ノ島に向かってまして｡」

『え？本当ですか？』

高「はい。」


なんという事だ。
まさかの行き先が被るとは。


高「映らないようにするんで出来れば江ノ島の方で合流したいんですけどどうですか？」

『あー…映らないのであれば大丈夫です。』

高「ありがとうございます！じゃあ弁財天仲見世通りの所で待ってますね。」

『分かりました。すぐ向かいます。』

高「では後ほど。」

『はい。』




この間のSnowManさんの件といい、何か凄いなと思いつつバイクに戻ってすぐに発進させた。




続きます.

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