虹色の日々 (ページ41)

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緑side

シゲのいなくなった外を見つめ、頬を風に当て冷やす

心臓の拍動も落ち着いたと思っている頃、教室のドアを勢いよく開け、にぎやかに入ってくる声を拾った

赤「おはよう、神ちゃん！
　さっき振りやな！」

ニカっと効果音が付きそうなくらいさわやかな笑顔を向けてくるシゲ、まぶしい笑顔に溶けそうになる

青「おう、おはよう、神ちゃん
　てか、さっき振りってなに？会ったんか？」

赤「お前においてかれた後に、神ちゃんが窓から外見とったから、手を振ったんですぅぅぅぅ
　お前は気づかへんかったと思うけどな！」

青「ごめんて(笑)」

そう言って、ふざけるシゲ、そんな姿でさえも、ときめいてしまう私
あぁ、末期なんやろうなぁ(苦笑)

そうこうしているうちに授業が始まる

授業中、私の前にいるシゲは眠ることなく、真剣に聞いている

たまに指名され、きちんと答える

答えられんかった子へのフォローも忘れない

いつもはおちゃらけて子供みたいやけど、やることはやるし、周りを見ている彼は本当にすごい

そんなことを考えていると、授業が終了

ついに来てしまった、放課後

気づいたとたんに、心臓は鼓動を早くする

ピロリン♪
赤『先にいっとるな』

気を遣って、先に出て行ってくれる

そんな些細なことにもドキドキする

クラスメイトに挨拶をし、教室から出ていく

緑『わかった、私も行くわ！』

そう、返信し待ち合わせの場所へ向かう

シゲへのドキドキと告白をすることへのドキドキ、そして、少しのワクワクを胸に教室から出ていった

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