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緑side
生徒会の仕事があるからと言って、そのまま5人と別れいきなりボッチになってしまった私は、とりあえず校内をうろうろすることにした
え、授業ないん?って思うやろうけど、実はこの学校授業があるのは週3回それ以外は学校に来てさえいれば何してもいいらしい
今日はたまたま授業がない日だから、時間を持て余している
広くきれいな校舎はどこを見ても飽きない、何なら一日じゃ回りきれなそう
そんなことを考えながら歩いていると、少し薄暗いところへ入り込んでしまった
すると、何人かの声が聞こえてきた
?「..えさ.....ざいんだよっ」
?「ちょっ...いいからって...んなよ!」
?「す、すみ..ん、..ません!もう、....んで!」
だれか、いじめられてる?でも、ここで出ていくのはちょっと怖い、でもいかんと
そうこうしているうちに反対のところからいじめていたであろう数人が出ていった
そのことに、安心してしまったが、それどころじゃないことを思い出し、急いで倒れている女の子の元へ駆け寄った
緑「だ、大丈夫ですか?私の声聞こえますか?」
?「え、だ、だれ?やめて、触らんといてや!」
彼女の体に触れた手は振り払われてしまい、少し驚いた
でも、そんなこと気にしてる場合やない
緑「あやしいものやありません、ちょうどここを通りかかったんです!
痛いところとかありませんか?」
?「あぁ、すみません
気が動転してました...助けてくれてありがとうございます
こんなことしてくれる人なんか、めったにおらんから、ほかのいじめっ子が来たんかと思って」
緑「ちょっと、詳しく聞かせてもらえますか?ほかのいじめっ子て、
あの人たち以外にもこんなことされとるんですか?」
?「いや、まぁ、はい...でも、仕方ないんです。うちが悪いんやから」
彼女は悲しそうに、そして諦めたような表情で答えた
緑「私、神山智子って言います!今日、転入してきたなんも知らん人間です
もしよかったら、友達になってくれませんか?」
桃「へ、こんな私と友達になってくれはるんですか...?
こんなこと久しぶりで、どうしたらええかわからん。でも、とりあえず、
うちは小瀧望美です!こちらこそよろしくお願いします!」
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作者名:me | 作成日時:2022年11月30日 22時