虹色の日々 (ページ36)

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緑side

コンコンとドアをたたく音で目が覚めた

運転手さんと話し、別れた後の記憶がほとんどない

自分の部屋には辿り着いたんだと考えながら、記憶を遡ろうとすると
あっくんがドアから顔を出した

橙「あ、なんやもんち、起きとるやん
　起きとるなら。返事してや(笑)」

緑「あ、あっくんごめん！
　家に帰ってきてからの記憶がほぼなくて、少し思い出そうとしとった(笑)」

橙「なんや、まだそんなに体調悪いんか？
　無理せんときや！今もきつかったら、寝ててええで」

慌ててこっちに駆け寄り、心配そうな顔で私をのぞき込む

緑「ふふっ、過保護やなぁ
　もう、体調は平気やで。普通に疲れたから寝とっただけで、
　朝と比べたらめっちゃ元気になった！ありがとう」

橙「ホンマか？もんちは無理するから...まあ、夜もちゃんと寝て完全にするんやで！」

緑「おん、分かった！
　てか、あっくん、淳子さんと大丈夫やったん？」

橙「あ、ははは
　平気も何も前と変わらんよ
　そんないきなり何かが変わるわけやない
　肩書が信頼できる友達から大切な彼女になっただけや
　まあ、もんちにもいらん心配をかけさせてしもうたな
　すまんな、なんか今度したるよ、何がいいか考えときや」

そういうあっくんの顔は何でもなさげを装っておるけど、私はわかる

淳子さんと付き合えて幸せなんやな

ゆうことなんでも聞いてくれるのか...でもほしいものとか別にない

あっ！

そうや！

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