フードの彼と自由人【監獄学園~ﾌﾟﾘｽﾞﾝｽｸｰﾙ~】

にたものどうし ページ31

カツン、カツン…


私たちが階段を上がる音がする


まるで、これから死 刑になる囚人みたいだな、なんて思ってしまう。


ま「これで全て終わり…アナタたちにとってはまさに１３階段ね…ふふ…何か言い残すことはありますか？」


キ「くっ…」


理「彼らの最後の言葉は…私が聞こう…か！」


貴「理…事長?!なんで…?!」


理「悪いが…男子だけ、プリズンに戻ってくれない…か！」


なぜ男子のみ？



ま「まぁ、いいでしょう。丁度、Aさんにも話があるのです。来てください」



貴「あ、はい」



なんだ…？！何事だ？！




…………………………


ま「座ってください」


貴「はい…あの、まりサン、話…とは？」


ま「…貴女の退学の件よ。貴女は脱獄に関与していませんよね？」


貴「はあ…」


ま「…貴女が裏生徒会に入ってくれるのなら……退学を免除しようと思います。」


貴「どういう事ですか？詳しく聞かせてください…」


ま「簡単に言えば…男子どもの退学に貴女が付き合わされる理由はないのよ。確かに貴女はこれまでに脱獄していますわ…けれど私としても女子を退学にするなんてやりたくないんです…どうしますか？退学か、裏生徒会に入るか…」


貴「……少し、考える時間をください」


ま「…いいでしょう。その代わり、男子どもが退学になるまでの間だけですよ…」



貴「…。」



……………………………



退学か、裏生徒会か…





普通なら裏生徒会を取るケド、




生憎、私は普通じゃないのよ？









退学…してやろうじゃないの…

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