フードの彼と自由人【監獄学園~ﾌﾟﾘｽﾞﾝｽｸｰﾙ~】

脱獄…？ ページ15

キヨシくんが脱獄した。



連帯責任で一ヶ月も刑期が延長されるのだ……シンゴくんの気持ちもわからなくもない………むしろ…私も同じたちばならそうだったと思う。


…人だから。

人が他人に憎しみを抱くのは当たり前だから…


だから私はキヨシもシンゴも責めない。


これ以上最悪なことにならないように…


自分にできることをするだけ。





………………

次の日、キヨシの処分が言い渡された。


その間、私は女子なので部屋でじっとしていた。

……………………

次に皆が集まったとき、キヨシはいなかった。


ジ「まさか…退学とはな…ｺﾞﾎ…」


貴「退学…」



退学……なんでだろ……


キヨシは脱獄しただけじゃないの？


私が考えているうちにどんどん空気が重くなっていく。


私は耐えられず…耳を塞いだ。






…………………………

晩ごはんは…気持ち悪くて食べられる状態じゃなかった。

一口食べたら…戻しそうになった。


貴「…今、気持ち悪くてご飯たべられそうにないからさ食べたいのあったら食べてね……米はおにぎりにして食べれる時に食べるから…もらうけど……」

シ「大丈夫かよ！」

貴「へへっ…心配すんなっ！今はちょっと体調悪いだけ。水分はとれるし…大丈夫だよ。」



私がおにぎりを作り終わったときにキヨシが帰ってきた。


退学は免れたようだ。


ガ「よかったでゴザル。キヨシ殿…」





それから…キヨシはシンゴから明らかにいやがらせをされてた。

ご飯も食べられなかったようだ。


貴「キヨシ…」

キ「？」

貴「これ…食べな。私食べられそうにないし…」

キ「でも…」

貴「シンゴたちには…内緒な。またいじられるから。」

塩味でも何でもないけど…食べないよりはいいだろう。


………………

あぁ、ヤバい…頭痛がしてきたな……


まぁ、ただの頭のつかいすぎだよな…

おかしい→←陸上競技大会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す