フードの彼と自由人【監獄学園~ﾌﾟﾘｽﾞﾝｽｸｰﾙ~】

折れて壊れて絶望して。 ページ27

最後の手段がダメになって、皆心が完全に折れたようだ。


ガクトに至っては壊れておかしなことをすることになった。



私も、壊れたのかもしれない。


ストレスが溜まり、自 傷 行 為を行うようになった。


目立たないところの皮膚に自分の歯をつきたてる。


つつ…と血が少し流れる。


普通なら痛い筈だが…


全く、痛いとは感じなかった。


血を見ると自分が生きているということが実感できて落ち着いた。



傷は日に日に増えていく。


腕には歯形の傷が沢山できた。

それを見る度に、退学しなければいけないということを実感した。





…………………

明日は、好きなものを食べさせてくれるらしい。



め「さぁ、食いたいものを言え。」


シ「え…じゃあ俺はハンバーグ…」


キ「じゃあステーキで…」


ア「僕はカツ丼…かなぁ…」

ジ「いつも通りのメニューで…ｹﾞﾎｯ」


貴「ん〜？蕎麦かな〜」


め「クソメガネ、キサマは？」


ガ「小生はバッタのかき揚げの天丼が食べたいでゴザル！！無論特上でゴザルぞ！！」


め「…よかろう。許可する。」



『(許可するのか？！)』


ガクトはめいこちゃんが出て行ったあと……何か作戦を思い付いたらしいのだが……


残飯に紛れて脱出する…とか


やはりおかしいだけあってマトモな作戦じゃなかった。

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