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「うわ、本当にいる」
「…どうも」
そして本当に玉森はやって来て、久しぶりに見たけれど、相変わらず綺麗な顔で俺を見降ろしてきた。
「辞めたかと思ったらこんなところに居たんだね」
「店長からオープニングスタッフ勧められて、こっちに来た」
「ふうん、それにしては急だったけど」
「まあ、色々と…」
「あっそ、」
それ以上玉森は何も聞いてくることなく、慣れた手つきで作業を進めた。
玉森が1人いるだけでホールはうんと楽になり、回転もいつもより早い。俺も気まずさを最初は感じて居たものの、働いているうちに忘れてしまい、普通に接することが出来た。
＿＿＿
「はー、超疲れた」
「すごいね！あんなにテキパキ動いてるタマ初めて見た！」
「うるせえ、お前はどん臭すぎなんだよ」
何故か玉森が来てからテンションがハイになっている宮田も含め、3人で休憩に入った。玉森は疲れたー、と休憩室に置かれてあるソファに寝そべった。
「まじありがと…助かったわ」
「本当はヘルプに来るの俺じゃなかったんだけどね」
俺が礼を述べると、玉森はそう呟いた。
そうなの？と宮田が聞き返すと、玉森は俺の目をチラッと見てきた。
嫌な胸騒ぎがしてくる。
「俺が代わってあげたんだよ」
誰と、だなんてそんなことを聞かなくても、俺と玉森が思う人物は一緒だった。
ギュ、と心の奥が掴まれたように苦しくなったけれど、何と返事をすれば良いか分からなくて無言になってしまう。
宮田だけ頭にはてなを浮かべているけれど、俺たちの空気を察したのか、トイレに行ってくる、と部屋を出て行ってしまった。
「…もう会いたくないわけ？」
「は…？」
「ガヤに会いたくないの？」
久しぶりに聞いた名前に、胸が痛いくらいに高鳴った。
忘れられたと思っていたのに、心は憎いくらいに素直だった。
「…だって俺、あいつのこと嫌いだから。今さら会う必要何かねえよ」
やっとの思いで返事をすると、玉森は起き上がって口を開いた。
「北山さ、ガヤに好き、って言われたことある？」
「は…？どういうこと？」
「俺はあるよ。俺が酔い潰れて、ガヤが迎えに来てくれた日に初めて言われた」
「…」
俺の家から、お前のとこに行ったんだよ、それ。
そう言いたくなるのをグッと堪えて、玉森の惚気話でも何でも聞いてやろう、と俺は腹を括った。
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魚(プロフ) - クラシさん» コメントありがとうございます！第6弾、先程立ち上げましたのでお時間あるとき呼んで頂ければ嬉しいです(*^^*) 藤ヶ谷くん、何にも後半の方登場してないんですよね…笑 ちょっとどうしようか悩んでいますが、引き続きお付き合い宜しくお願いします〜〜！ (2019年3月17日 21時) (
レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - たいちゃんらぶさん» 第6弾ようやく立ち上げました……！バンドマンの方の書きかけてたお話、尻切れとんぼ感すごいですが、良ければ読んでください…笑 バンドマンシリーズの方も何とか時間見つけて書きたい気持ちとこのままでも良いかな〜ってすごい悩んでます( ；∀；) (2019年3月17日 21時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
クラシ(プロフ) - バーテンシリーズの続きがとても楽しみなのですが、バンドマン藤ヶ谷くんもどうなるのかとても楽しみです^ ^魚さんの作品が好きすぎて何回も読み返してしまいます！その6もワクワクしながら待ってます♪ (2019年3月15日 16時) (レス) id: 8b88c99833 (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - は藤ヶ谷君を応援してしまっているようですww藤ヶ谷君がこんなにも優しくイケメンなのに一本ネジが飛んじゃっている感じの奴なのか‥過去編とか来ますかね‥(おねだりふたたび･･)このシリーズもとっても大好きです♪ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
たいちゃんらぶ(プロフ) - りなのかもしれないですよねふたりのガヤ(藤ヶ谷)に会いたい(顔見たい)のハモリにキュンと切なくなり皆に刺されちゃえ!!って思われちゃうたいぴに私も会いたくなりました(*´σｰ｀)ｴﾍﾍ･･そして･･玉ちゃん寄りになったりみったん寄りになったりの私でしたが結局私 (2019年3月6日 21時) (レス) id: 0f3cc9e55e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2019年2月7日 15時
