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オレトイッショニスマナイ…？
「…私が？」
「うん。裕ちゃん」
「俊くんと？」
「うん」
にこにこ、と笑いながらも至って瞳は真剣で、ああ、そういえば、と昔の感情が蘇る。
今じゃ見た目に恵まれていると自負しているけれど、成長期が来る前、まだ身長が小さかった頃、太っていた時期があった。
色白な肌もあって、白玉、とかあだ名を付けられてよくからかわれていた。
それがすごい嫌で、でも言い返すことも出来なくて。
泣いている私をいつも守ってくれるのが俊くんだった。
1つ年上の幼馴染。
いつも自分を守ってくれる1番の味方。
それが幼い自分にとっては白馬の王子様に見えて、いつだか母親に連れられて俊くんの家にいるときに、母親とおばちゃんに話したことがあった。
“俊くんが白馬の王子様に見える”
そう言うと2人は顔を見合わせてきゃー、だとかなんとか、とにかく喜んでいた記憶だけはある。
「俺、裕ちゃんのこと、」
ちゅ、と俊くんの唇を柔らかく塞いだ。
びく！と大げさに揺れた体が面白くて、もう一度唇を合わせると、俊くんは急に発汗作用がよくなったのか、また汗をかき出した。
「と、東京の女子大生、こ、怖い…っ」
「ええ？何で？」
それから、ちゃんと俊くんが告白してきたので、よろしくお願いします、ともう1回キスをした。
本当はもう最後までしてしまいたかったのだけれど、俊くんはなぜか顔を真っ赤にして拒んできた。
両親にちゃんと挨拶をさせてから、大切に行わせてください。
だとか言うから、その日の夜、宮田家と玉森家合同で急遽バーベキューを開催してもらい、そこで私が発表した。
「私、俊くんと来年から一緒に住むことにした。
結婚費用貯めるためにこっちで働きます」
俊くんはまさしく泡を吹いたように顔色を悪くして、そして母親同士はめちゃくちゃ嬉しそうで、俊くんのおじさんはお地蔵さんのように固まって、そしてお父さんはちょっと涙ぐんでいた。
「俊哉くん」
「はっ、はい！！」
「裕を…、よろしくお願いします」
お父さんが俊くんにそうこっそり言っているのを聞いた時、ちょっと涙がこぼれそうになった。
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魚(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！高嶺の花シリーズ、書き始めた当初は短編で終わる予定だったんですがそう言って頂けて嬉しいです(*^^*) 誕生日の後日談は下書きに眠っているのでもうすこし書き加えたら出しますね〜！ (2019年9月26日 12時) (
レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ふじみつさん» コメントありがとうございます！お返事すっかり遅くなってすみません｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡！魔法使いさんシリーズに探偵シリーズに…この前更新したのはいつだっけ…という作品ばかりでお待たせしてすみません！いつか書きます！笑き (2019年9月26日 12時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんにちは、魚さんの作品いつも更新楽しみにしてます！個人的に高嶺の花シリーズがとても好きで、なん度も読み返してます。北山くんの誕生日の件の続きがとても気になります、、、ぜひ見たいです^ ^ (2019年9月26日 10時) (レス) id: 1e2dbff765 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんにちは。みっくんのお誕生日になんて素敵な物語！ありがとうございます。私「春」がとても好きで、教師さんも、バーテンさんも、探偵さん、魔法使いも〜〜！完結したばかりですが、色々続き待っていても良いですか？ (2019年9月19日 11時) (レス) id: a043f1bcd7 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます！わー！先生パロのお話も読んで頂けたとは…( ；∀；)！嬉しいです、あの2人のお話もまた書きたいなと思っていたのでやる気が出てきました笑 リアルな2人の関係性はこんな感じかな、と思い甘めな設定で書かせて頂きました(*^^*) (2019年9月18日 12時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2019年7月19日 2時
