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飲み下して、金髪 ページ4

北山さんの金髪に思いを馳せて勢いで書き上げました。
タイトルに意味はありません。


____



ねえねえふじがやっ、



語尾にハートマークまで付けながら、俺に急に抱きついてきた重みを一身に受け止め、ソファに2人でそのまま沈んだ。






「何、どしたの」
「俺、明日髪染めるんだっ」







わしゃわしゃ、と愛犬にするのと同じようにその髪を撫でると、いつにも増してご機嫌な彼は鼻先をぶつけてきた。


犬か?
この子はわんちゃんなのか?


いや、違う。
紛れもなく彼は人間であり、三十路を過ぎた我が恋人である。

そんな彼が俺に嬉しそうに報告してきたのは何て事のない明日の予定であり、そうですか、と返事をすると何が嬉しいのか、もっと撫でて、と尻尾を振ってきた。

ていうか重いんですけど。







「俺さー、金髪にするんだよ!」
「は……?金髪?」
「おう!ドラマでさ、金髪の役なの」
「あ、そういう事ね」







言葉の最後に全部ハートマークを飛ばしてくれるくらいに彼の機嫌はうなぎ登りである。

金髪。

はて、いつ以来だろうか。








「だから、茶髪の清楚な北山くんは今日でおしまいなんだよ」
「あ、はい、」








ん?だから何?


と、言いかけた言葉は、むにゅ、と柔らかく押し付けられた彼の唇に消された。そして彼の形の良いお尻が俺のそれを刺激してくる。


こいつ……

恋人の魂胆を知り、そして素直に反応してしまう自分自身も恨めしい。頭を撫でていた手を腰に回すと、ふふん、と満足げに笑ってくる。






「藤ヶ谷はぁ、茶髪と黒髪と金髪と、どの俺が好き?」
「……ううーん。」






映画で伸ばしっぱなしにしていた黒髪も、何だか珍しくて気付いたらその髪に手を伸ばしていたし、数年前の短髪もなんだか幼い頃の北山を彷彿とさせるようで可愛らしい。


金髪。

ここ数年、仕事を除いては茶髪に落ち着いているから久しぶりの派手な髪色だろう。

数週間前にもアッシュにした、と喜んで報告しにきたのがすでに懐かしい。まあ、ものの数日で色落ちしてしまい、幻のアッシュと化してしまったのだが。







「まあ、どの北山くんでも、」
「うん?」
「美味しくいただきますけど」








きゃー、えっちー




そう無邪気に笑う北山をゆっくりと押し倒した。

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(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます!高嶺の花シリーズ、書き始めた当初は短編で終わる予定だったんですがそう言って頂けて嬉しいです(*^^*) 誕生日の後日談は下書きに眠っているのでもうすこし書き加えたら出しますね〜! (2019年9月26日 12時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ふじみつさん» コメントありがとうございます!お返事すっかり遅くなってすみません。゚(゚^ω^゚)゚。!魔法使いさんシリーズに探偵シリーズに…この前更新したのはいつだっけ…という作品ばかりでお待たせしてすみません!いつか書きます!笑き (2019年9月26日 12時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんにちは、魚さんの作品いつも更新楽しみにしてます!個人的に高嶺の花シリーズがとても好きで、なん度も読み返してます。北山くんの誕生日の件の続きがとても気になります、、、ぜひ見たいです^ ^ (2019年9月26日 10時) (レス) id: 1e2dbff765 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - こんにちは。みっくんのお誕生日になんて素敵な物語!ありがとうございます。私「春」がとても好きで、教師さんも、バーテンさんも、探偵さん、魔法使いも〜〜!完結したばかりですが、色々続き待っていても良いですか? (2019年9月19日 11時) (レス) id: a043f1bcd7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ぴこさん» コメントありがとうございます!わー!先生パロのお話も読んで頂けたとは…( ;∀;)!嬉しいです、あの2人のお話もまた書きたいなと思っていたのでやる気が出てきました笑 リアルな2人の関係性はこんな感じかな、と思い甘めな設定で書かせて頂きました(*^^*) (2019年9月18日 12時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月19日 2時

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