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「お前何、同級生と宜しくやっとんねん」
「いやー、まあ、10年ぶりの再会で盛り上がっちゃった感じ?」
「はあ…心配して損したわ」





呆れたように溜め息をつかれたけれど、そうなってしまったものは仕方ない。

で?どんな奴?
勿論そう聞かれたから、藤ヶ谷って奴、と答え、来週大阪に来ることを伝えた。





「あー、来週か。」
「忠くん、うち泊めて良い?」
「別に良いけど、俺出張やねん」
「あ、そうなの?残念、会ってほしかったのに」





跡取り息子である大倉は、大倉不動産の社長にふさわしい人間になるべく忙しく全国を飛び回っており、土日も居ない事が多かった。まあ、大倉に藤ヶ谷を紹介するタイミングなんて、今後いくらでもあるだろう。






「だからまあ気にせんで部屋でうるさくしてもええよ」
「うわ、それめっちゃ助かる」
「……お前の部屋だけで頼むわ」







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それから藤ヶ谷が来るたびに、俺と大倉の住むマンションに泊まっていくのだけれど、タイミングが良いのか悪いのか、大倉は決まって不在だった。

今度の週末こそ休みだ、という時に限って急に前日に地方の支社に行くことになったり、当日にアクシデントが発生して会社に呼ばれたりと、大倉と藤ヶ谷が顔を合わせることは一度も無かった。



それが藤ヶ谷にとっては好都合なようで、今日忠くんいないから、と告げると一気に嬉しそうにする。



しかし明日からのゴールデンウィーク。
10日間ずっと大阪に滞在する藤ヶ谷。

絶対に大倉と顔を合わせる事になるだろう。






「良いじゃん。忠くんも藤ヶ谷に会いたい、って言ってるし」
『うーん…分かってるけどさ…』
「何?また嫉妬してんの?だから俺にとって忠くんは親みたいなものなの。家族だから、恋愛対象じゃねえって」
『家族、ねぇ……』







俺が何度違うと言っても、大倉は藤ヶ谷の嫉妬の対象に該当するらしい。

嬉しいようで、ちょっと煩わしいようで。
胸の奥がくすぐったくなる。








『じゃあ、俺と北山は、家族になれないのかな』
「え?」
『……ごめん、何でもない、荷造りしなきゃいけないから切るね。おやすみ』
「え、ちょ、」







プツッ







「……切りやがった」
「何?藤ヶ谷さん?」







切られた電話を見つめていると、風呂から上がってきた大倉が後ろから話しかけてきた。

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(プロフ) - xxxさん» コメントありがとうございます!高嶺の花シリーズ、本当はシリーズ化する予定ないまま書いたのですが意外と皆様から好評で嬉しい限りです…。゚(゚^ω^゚)゚。まだ完結はしておりませんので、気が向いたら書かせていただきますね! (2019年9月7日 13時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - もっともっと続きを読みたいです!これからも頑張ってください! (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - 初めまして。高嶺の花シリーズ大好きです。 (2019年9月7日 8時) (レス) id: 56bd14aad5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - たいちゃんらぶさん» どれもこれも超未完成な中途半端な状態だったんですが、下書きにしておくのも何だかなあ…と思い、公開してしまいました…|・ω・`) いつも適当な更新スタイルですみません!笑 気が向いたらシリーズ化していきたいと思っております〜! (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あんさん» お返事遅れてすみません。゚(゚^ω^゚)゚。!あんさんの作品を読んでいて、Kさんの方がFさんに対する独占欲強いんだろうな、と思い、Tくんと居るところを見てめちゃくちゃ嫉妬する…っていう展開を考えて書かせて頂きました笑 (2019年7月2日 23時) (レス) id: cc0d16b1ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月14日 1時

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