第九十四夜 ページ45
sideうらた
すげぇ今更だけど、教皇に認められる所まではよかったが、本部で魔族と共に人間相手に暴れてしまった。
もしかして、混合宣誓取り消し不可避か！？
教皇「ほっほっほ。久しぶりに良い物が見れたわい」
教皇「ワシも参加したくなったのぅ」
A「え、えと、教皇様？お怒りでは…？」
教皇「今の教徒らは頭の硬い者が多くてな」
教皇「むしろ、清々したぞ。よくやった」
うらた「あの、混合宣誓は…？」
教皇「もちろん執り行うから安心せい」
教皇「準備を整えるまでそこで待っておれ」
ｳｵｵｵｵｱｱｱｱ( 'ω')/ｱｱｱｱｱｯｯｯｯ!!!!!ﾖｶｯﾀｧｧｧｧｧｧｧｧｧ!!!
変な汗かいたから、心臓が激しく鼓動してる。
A「教皇様が寛大な方でよかったです」
うらた「ああ、本当にな。さすがに焦ったって痛！」
急に俺の頭を叩かれた、地味に痛ぇ。
坂田「何を悠長にしてんねん。教皇が戻られる前に」
坂田「早く言わんとやろ。世話のかかるのは」
坂田「Aだけで充分やのに。これやから全く」
うらた「うっせぇな、分かってるっての」
A「え？どうかしましたか？」
そうだった、その為に今日はAよりも早起きして坂田達と打ち合わせまでしたのに意味がなくなる。
大丈夫だ、深呼吸して落ち着け俺。
うらた「Aに伝えたい事があるんだ。本当は」
うらた「混合宣誓が終わってからにするか迷った」
うらた「さっきみたいに俺の事を認めない連中が」
うらた「居たとしても、Aとずっと傍にいたい」
うらた「一番近くで守らせてほしいんだ」
うらた「こんな俺だけど、もう悲しませたりしない」
うらた「Aを誰よりも幸せにしてみせるから」
うらた「結婚しよう」
天月から渡された"ある物"は混合宣誓で使う指輪で懐からそれを出してAに見せる。
まぁ、友達よりも恋人、恋人よりも夫婦になりたいって思ってる自分の欲に正直驚いた←
心臓の鼓動が治まらなくて、手が震える。
喜んでくれるといいんだけど。
A「…で、…ですか…？」
うらた「ちょ、A！？どうした！？」
か細い声で何か呟いてから顔を覆って泣き出した。
普段からAは泣いたり、弱音を見せないようにいつも我慢する事は知っていた。
言ったそばから泣かせてしまって罪悪感が襲う。
A「すみません、びっくりして…」
うらた「それはいいけど、さっき何て言った？」
A「えぇと、本当に私なんかでいいんですか？」
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作者名：やすちん | 作成日時：2020年5月28日 10時
