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「嫌だ」
『お願いします』
「嫌だ」
『お願いします...』
「い や だ」
『そこをなんとか…』
こんなやりとりが続き、早くも20分が経過した
いまだに「嫌だ」の一点張りで中々やってくれない
あの手この手で上手く誘導しようとしても全くダメだった
何故だ....いったい何がいけないのだ...!
仕方がない、プランBに移ろう
『なんと今なら…ハーゲンダッツが付いてきます!滅多にないですよ!』
もしくはピノ、パピコにも変更が可能です
一瞬動きが止まったが…
「今冬だから食うわけねぇじゃん…」
確かに
『なら…肉まんはどうでしょう?』
この時期の肉まんはホッカホカで大変お気に召すでしょう
「フェアじゃないから却下」
むむ、これでも駄目ですか…結構手強いですね
どうしましょう…
うんうん唸っていると急に手首をギュッと握られる
「俺だって男としてのプライドがあんの。流石にそれがAの願いでも無理」
そう言って分かった?と確認する
意思は固そうだ
やってもらうにはこちらも相応のものをやるしかない
できればやりたくなかったが、最終奥義のプランCに移る
『イザナ、君….』
途切れ途切れの声で呼び、ちょこっとだけ裾をつまむ
するとあからさまにビクッと体が跳ねた
服を掴んでいない方の手は自分の胸元あたりの服をきゅっと弱々しく握る
少しだけ潤んだ目で視線を合わせれば見るからにたじたじになっている
こうなればこっちの勝ちだ
あとはひたすらにお願いするだけである
『イザナ君….どうしても…駄目….?』
「......分かった」
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LOVE - 最高です、、、、、、、、、、心臓止まります、 (2022年8月2日 18時) (レス) @page10 id: 9a85c7cf77 (このIDを非表示/違反報告)
ちえ - イザナくんならなにを着てもきっと似合うはず (2021年12月5日 0時) (レス) @page10 id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まちこ | 作成日時:2021年10月3日 19時