＊ないしょの保健室 (ページ4)

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飛「おお～那須じゃん！お前もサボり～？」

入って来た彼の名は那須雄登。

中等科の時から学年トップを取り続け、今もその記録は途絶えていないらしい。(ちなみに2位は浮所くん)

そんな彼がなぜ問題児扱いされているのはわからない。

雄「ちげーよ、ちょっと早く終わったから顔出しに来ただけだし」

「ふ～ん。早く終わることもあるんだ。」

飛「あ、なんで那須には出て行けって言わないの？！ずるい！！！」

雄「サボってるお前と一緒にすんなよ～。てか次体育だけど行かなくていいの？」

飛「え。マジで？忘れてた！！

…那須の体育着貸して！」

雄「ロッカーの中。」

飛「おけ～！Aちゃんじゃあね！体育終わったらまた来る！」

「来なくていいよ～」

そう言ってダッシュで保健室を出る浮所くんにひらひら手を振る。

やーっと1人いなくなった。

雄「保健室の先生って大変だね？
あ、ねえAちゃんなんか飲み物ちょうだい？？」

「うーん。コーヒーしかないよ」

雄「あ、俺コーヒー飲めるから。どこ？？」

「そこの棚の左の扉の中。」

なーんか那須くんは追い出す気になれなくなっちゃうんだよな～。

ごそごそとコーヒーを出す那須くんの背中にずっと聞きたかった質問をしたくなった。

「那須くんってさ…真面目で成績も良いのにさ……

なんでこう…なんていうか問題児扱いされてんの？」

ピタッと那須くんの手が一瞬止まって、フッと笑った。

雄「Aちゃん言うね～。普通本人にそんなこと聞く？？(笑)」

「だって気になっちゃったからさ～。」