私幽霊らしいです【wrwrd!】 (ページ40)

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３５話ページ40

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ci side

ci「…なぁ、大丈夫か？ロボロ。」

rb「……んー……。」

怖くて怖くて堪らない。
それが、今の俺の心の声だった。

これが夢ではないのか。何度もそう考え、こっそりほっぺも抓った。
でも、変わらなかった。痛かっただけ。

夢だ夢だ夢だ夢だ、夢だ！！そう何度も意識して強く目を瞑ったのに、これが覚めることはない。だって、現実だから。

でも、でもさ。おかしいでしょ？
突然巻き起こる、不自然すぎる風。
現れたかと思ったらいきなり攻撃してくる、黒い服の女。多分幽霊。
脅してるのかと思えば、俺たちを助けてくれる白い服の女。こっちも多分幽霊。

もうなにがなんだか。キャパオーバーだよ。

やはり信じきれなくて、まだ足掻こうとして…。
でも、ロボロの靴下を染めた血の生々しさが、俺に「ここは夢の世界ではないぞ」と言っているみたいで、現実を突きつけられた気分だ。

今だってそうだ。

いつ、後ろにおぶっているロボロがころっと逝ってしまうか。それが、怖くて怖くてたまらない。
もし手を滑らせてロボロを落として仕舞えば。
それだけでも、今のロボロなら死んでしまいそうで、プレッシャーだってある。

もう、全部が怖い。

しんぺいさんの隣を歩くゾムも、きっと怖い。俺と同じ気持ちなのかもしれない。

だってゾムは確かに運動神経とかはいいけど、医療とかの知識なんてゼロやもん。

もー……何が何だか。ほんとわかんない。

頭がいてぇわ…。

そんな気持ちで、全員で廊下を進んでいた。あてがあるのか、と聞かれたら、多分ない。というか、考えられないんだろう。
みんなパニックだし、ここ知らない場所だし。

とか考えて、十字に分かれている別れ道に差し掛かった時。

kn「うぉっ！？」

ht「おっ…！？」

ut「いぎゃぁぁぁ！？！」

shp「びゃあ」

sn「うぉっ、」

zm「っ！？ぺしん！！」

ci「っ、！！！」

突然、地を這うような太い地鳴りと揺れが、俺らを襲った_____。

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