私幽霊らしいです【wrwrd!】 (ページ13)

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１１話ページ13

ちょっとグロちっくな表現入ります
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奥歯をガチガチと鳴らしながら震え、もう既に涙目になっている男。
なんだか、情けないわね。私よりもこの人たちの方が子供っぽいわ。…当たり前かしら。私の方が何十年も長く生きていたわね。

あぁいや、生きてはいないか。

男１「言いたいことがあんならはっきり言え！」

片方の男の頭をばしりと叩きながら、早く立てと促すもう片方の男。乱暴な人。近寄りたくないわ。
だがそれなんか気にしないように、叩かれた方の男が言った。

男２「な、ない…！」

男１「…あぁ？何がだよ。」

男２「あいつの足が、無いんだ！！すけて見えない！！」

悲鳴のように叫んだ男。まるで人を化け物扱い。やっぱ、下等な人間ね。
いや化け物だけど。

男１「んなことあるわけない………。」

鼻で笑いながらこちらを見て固まった男。
情けない。だらしない顔でこっちを見ないで頂戴。
情けない。本当に情けないわ。何年もの年月を得て、人間はこんなふうに退化したのかしら。
それとも、かれらだけ？それなら納得ね。中には貴族の血筋が流れている人もいるでしょうし。

貴「さっきからぐちぐちと煩いわ。さっさとこの屋敷から出て行って頂戴。ここは、私の屋敷よ。」
男１「うわぁああああぁぁぁああぁあぁあ！！！」

人のセリフにかぶせながら、さっきまで怒っていた男は顔を真っ赤から真っ青にして叫ぶ。
そのまま腰が抜けていたもう一人のビビり散らかしていた男の腕を引っ張り、必死に玄関へ向かった。

そう、それでいいわ。
もう誰も来なくていいもの。どうせ、私たちは死んだ体。誰かがきたって助かるわけじゃないのだから。

そう向きを変えて自室に帰ろうとした時。

彼女がきたのだ。

男１「っえ？」

力の抜けたような、疑問に満ちてつい漏れたような声が私の鼓膜を震わせた。
私も疑問に思い、振り返る。

先ほどまでビビり散らかしていた男の手を引っ張っていた男の手には、引っ張っていた男の手しかなかった。(ごめんなさいややこしいです)

玄関ロビーが血に染まり、その血の上で仁王立ちする彼女。

…ディクリア。

ディ「あはは、」

からっぽな声で、でも嘲笑うように怒鳴っていた方の男な顔を覗き込む。

ディ「彼はお友達？それとも親友？ごめんね、殺しちゃった。でもしょうがないよね。」

もう一度あはは、と笑った彼女は腕を振り上げた。

だから私はとっさに同じように腕を振り上げのだ。

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