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「呪い?」

「そう」


マナツの好きなお菓子を二人で食べながらゴロゴロしていると、唐突に彼はそう言った。
その目は真剣で、冗談らしいところは何もない。

何の話をしているのか、主語は無くとも自然とわかってしまった。
あの、黒い靄のことなのだと思う。


「あれはずっと前からお前の一族にかけられていた呪いだ。母親や父親は見えずとも、爺には見えていただろう。だからあれはお前の爺につき、死んだ途端お前のところに来た」


「……それが、何なの?」

「え?」

「あの靄が呪いだとわかって、それで? 別に私は今まで通り逃げ続けるし、マナツだっているじゃない!」


無意識に落涙して、マナツにしがみついた。

触れた体は温かくて、筋肉がかたくて。
抱きしめれば彼の匂いだって感じられる。

マナツに向ける感情は、もはや愛だった。
温かくて心地いい、妖だなんて関係なかった。

私は彼が好きなだけ。そんな彼が、偶然妖だっただけ。


マナツさえいれば、私はそれでよかった。


「俺はもうすぐ死ぬんだ」


それなのに、どうしてそんな残酷な言葉を私にぶつけるの。


「泣くなよ、俺も泣きそうになる」

「泣かせてるのは、マナツでしょ!」


いっそ、私も一緒に死ねたら、なんて。

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ぴーなつ(プロフ) - 通行人Bさん» こういうときついった繋がっててよかったって思うありがとう! (2017年9月6日 1時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B(プロフ) - ぴーなつさん» そそ割とコメントしてた!! りえだったんです〜!! 笑 どういたしまして!! (2017年9月3日 21時) (レス) id: 75168181ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつ(プロフ) - 通行人Bさん» ありがとう〜〜! 通行人Bて、え、結構コメントもらったことあるんじゃ!?笑 里依だったの!笑 コメントありがとね〜〜! (2017年9月1日 14時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)
通行人B(プロフ) - 3日に1度のペースで読み返しにきてます里依ですよ!! これほんと好きなんだよね!! コメントするの忘れてた気がするからしときます完結おめでとう!! 笑 (2017年8月30日 20時) (レス) id: 75168181ed (このIDを非表示/違反報告)
ぴーなつ(プロフ) - ラシェーヌさん» ありがとう! 悲しいばかりのエンドでも、どこかに美しさや儚さを感じてもらえたのなら!嬉しいです! (2017年8月30日 11時) (レス) id: fdda74aed7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーなつ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年6月18日 20時

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