ピ ュ ア 岡 く ん に 意 地 悪 し た い

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Daiki









うわぁ…









こうやって告白大会をちゃんと見るのは初めてだけど、見てるこっちが恥ずかしくなってしまうような告白が多く思わず俯いてしまう。









告白された人が会場にいる場合は、その人にステージに上がってもらい答えをもらうという方式らしい。









伊野尾先輩はどんな風に見てるんだろう。









チラリと伊野尾先輩を盗み見ると、真剣な眼差しでステージを見ていた。









あれ？案外こういうの真面目に見るタイプなのかな。









そんな風に驚いていると、









｢では一般参加から、八乙女光さん！どうぞ！｣









司会の口から光君の名前が呼ばれ、ステージの方を反射的に見た。









光君…









八｢あ、はい。えと、俺は小学校を卒業してすぐアメリカに引っ越したんですけど実はそん時の幼馴染みのことが忘れられなくて。これを聞いたら気持ち悪いと思うかもしれないけど。そいつとは兄弟みたいに仲よくて。大ちゃん！ずっとお前のことが好きだった。高校を卒業したら俺と一緒にアメリカに住んで下さい！｣









え…









｢ほぉ。将来まで見据えてるんですね。では、大ちゃん！えっとフルネームは…｣









八｢あ、有岡大貴です｣









｢有岡大貴くん！この会場にいればステージに上がってきて下さい！！｣









(ど、どうしよう…)









困ってしまい伊野尾先輩に視線で助けを求めてみると、平然とステージを見つめていた。









(何とも思わないのかな…)









そう考えると少し悲しくなったけど、思い切ってステージに上がることにした。









ステージに上がると皆の視線が自分に集まっているということがよく分かった。









目の前にいる光君からの真剣な眼差しも。









(やばい。熱い…)









顔や首が熱くなっていくのが分かる。









どうしよう。









口から声が出ない。









気持ちはもう決まっているはずなのに。









掠れてしまいそうな声を振り絞ろうとした時。









伊｢待った｣









伊野尾先輩の声が聞こえてきた。

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