ピ ュ ア 岡 く ん に 意 地 悪 し た い

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Kei









帰り道。









有岡君の傘に入り雨の降る道を歩いていた。









有｢肩とか濡れてませんか？大丈夫ですか？｣









伊｢うん、大丈夫だよ。｣









自分よりも本気で人の心配をするこの子は、本当にいい子だなとこの数ヶ月付き合っていて思った。









有｢そういえば、もうすぐ体育祭ですね！｣









伊｢そうだった。忘れてた…｣









有｢伊野尾先輩は何に出るんですか？｣









伊｢えー、｣









有｢何ですか？教えてくださいよ〜｣









伊｢んーとねぇ、リレー…｣









有｢すごい！！リレーって1番盛り上がるじゃないですか！俺なんか障害物競走ですよ｣









伊｢いや、その…あのですね…｣









有｢？｣









伊｢俺実は、ものすごく運動音痴で…｣









有｢…えっ！？｣









やっぱり思っていた通りの反応だ。









何故か分からないけど、俺は周りから｢何でもできる｣みたいな風に見えるらしくて…









でも実際運動神経がものすごい悪い。









去年はあまり目立たない競技に出たからまだ何とかなったんだけど…









だからこれ言うの恥ずかしいんだよね…

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