バイトまでの空き時間が1番地獄 山崎side ページ7
山崎side
数週間後
長い夜勤を終え、家に着きリビングに続く扉を開けると、ヘッドフォンをつけたAさんが掃除機を片付けているところだった
俺に気がつくと、飯は冷蔵庫に入ってるからと言い残し風呂場に向かうAさんを見ながら、俺は今にでも飛び上がりそうだった。
大学に近いからと言うのは分かっているが、それでも同居を承諾してくれたのは俺にとっては嬉しいことなのだが、
それと同時に、この人は警戒心というものが無いのか。と心配になってしまうところもある
前世の記憶があるならまだしも、知り合って数ヶ月の知人と生活するなんて...いや、嬉しいからいいんだけども
「なんで覚えてないんだろ...」
ビールを飲みながらぽつりと独り言を零すが、リビングに一人なので何も返ってこない。
いや、覚えてないのが当たり前なんだけどね
Aさんならきっと覚えてくれているなんて期待が大き過ぎたんだ。
その分の反動が比例してこんなに悲しいのだろう
親がいないって言ってたけどどういう意味なんだろう。ただ疎遠なだけなのか、はたまた言葉の意味なのか...
なんにせよ、Aさんは今世も大変な人生を送っていることは間違いないようだ
何故あの人ばかり辛い目に合うのか
俺が変わってやれたら、なんて
「さっきから独り言激しいんだけど」
「うわっ！？Aさん、すみません口に出て...」
頭を拭きながら対面に座るAさんは、上はタンクトップ、下は短パンという露出が高めの寝巻きを着ていた。
いや、確かに今日はいつもより暑いですけども
「暑いですか?温度下げましょうか」
「いやいいよ、電気代かかるだろ」
電気代とかどうでもいい、この人は変なところで気を使うんだから。俺の理性が持たなくなる
温度を下げたので着替えてくるよう促すが、面倒だといいソファでゴロゴロしだす始末
仕方ないので自室から上着を持ってきて渡したが、最初は要らないと言っていたが、しばらくしたらいつの間にか羽織ってそのままソファで寝息を立てていた
寒いのか丸まっていたので、自室からタオルケットを取ってくるとソファから転げ落ちていたので結局ベッドに運ぶことにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 133人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
二宮瑠夏(プロフ) - 面白いです！すっごい気になるので更新頑張ってください！ (2022年4月7日 12時) (
レス) @page41 id: 36dca4defb (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - シディアさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて幸いです!!是非推してあげてくださいーー! (2021年12月7日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - 僕山崎と土方推しだけど夢主ちゃん推しに変わろうかな。山崎と夢主ちゃん尊すぎる。ダメだ。これは夢主ちゃん推すしかない。 (2021年12月3日 21時) (レス) @page40 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - りんこさん» 人間いつ死ぬかわからないですからね!!笑亀更新ですが頑張ります!! (2021年4月3日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - いつも拝見させていただいています。ええっ！主人公死んだよ！もしかしてもう終わり…っと思ったら現世に飛んでホッと一安心してました。何だかんだで子供な夢主とそれに優しく応える山崎が好きです。これからも楽しみにしてます！ (2021年4月3日 17時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘みかん味 | 作成日時：2021年4月3日 14時
