ラーメンと言ったら 山崎side ページ24
山崎side
「どこ行くんだよ」
そう声をかけられ振り向くと、Aさんが俺の腕を掴んで立っていた。
「神威さんと一緒じゃないんですか」
「あの人執拗いし撒いてきた。もうあんま時間ないけど、他どこか行きたいところある?」
そう言ながら文化祭のパンフレットを隣で見ているこの人を見て、この人のこういうところがモテるのだろうな。としみじみ思う
「俺はAさんと居れるなら何処でも良いです」
気がつけばそう口から零れていた。
どうしよう聞こえちゃったかな、キモいって思われたかな。と思いながらAさんの方に視線を向けると
彼女はどういった反応をして良いか分からないのだろう、とてつもなく微妙な表情を浮かべていた。
「すみません気持ち悪いこと言いましたよね。今のなしで」
「いや、そんなこと初めて言われたからどんな反応して良いか分からなかっただけだから」
そう言いながら俯いているこの人を見ていると、交代20分前のアナウンスが鳴った。
出店の勧誘の声が飛び交う中、ほんのり紅い耳から目が離せなかった。
これは期待しても良いのだろうか
「お腹減った、何か食べましょう」
そう言われ辺りを見回すと、カレーライスの看板が目に入ったので提案してみると、食い気味でOKしてきた。今世でもこの料理が好きなのだろう。
幸い今の時間帯は空いていて、すぐに席に着くことができた。
運ばれてきたカレーを美味しそうに頬張る彼女と一緒に食べていると、そこまで好きじゃないこの料理が美味しく思えた。
あの後大盛りカレーを5杯おかわりした彼女は満足そうにお腹を摩っている。
この細身の体を見ていると大食らいなのが嘘に思える。一体どうなっているんだ。
「出店後で見に行くね」
「ラーメン屋だけど、まだお腹に入ります?」
「警官の食欲甘く見ないでよ」
じゃあ後で食べに来てくださいね。と言い彼女は部屋の中に入っていった。
今日たくさん食べる分筋トレ増やさないとな
と思いながら、俺は出店の列に並んだ。
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二宮瑠夏(プロフ) - 面白いです!すっごい気になるので更新頑張ってください! (2022年4月7日 12時) (レス) @page41 id: 36dca4defb (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - シディアさん» コメントありがとうございます!そんなこと言って頂けて幸いです!!是非推してあげてくださいーー! (2021年12月7日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
シディア - 僕山崎と土方推しだけど夢主ちゃん推しに変わろうかな。山崎と夢主ちゃん尊すぎる。ダメだ。これは夢主ちゃん推すしかない。 (2021年12月3日 21時) (レス) @page40 id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
甘みかん味(プロフ) - りんこさん» 人間いつ死ぬかわからないですからね!!笑亀更新ですが頑張ります!! (2021年4月3日 17時) (レス) id: e647edf408 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - いつも拝見させていただいています。ええっ!主人公死んだよ!もしかしてもう終わり…っと思ったら現世に飛んでホッと一安心してました。何だかんだで子供な夢主とそれに優しく応える山崎が好きです。これからも楽しみにしてます! (2021年4月3日 17時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甘みかん味 | 作成日時:2021年4月3日 14時