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もちろん、チョコレートの香りと言えば私の中ではリーマス・ルーピンただ1人である。


私は本棚に背中をつけて短い階段のようになっている脚立の上からいつもなら見上げることしか出来ない彼の瞳を上から見つめた。

彼は私の左右に手を置いてまるで逃げられないようにしているかのようにまっすぐに見つめている。


『し、心配ありがとう。』

「いや、いいんだ。」

『あの、私っ、降りる!』

「…まだこうしていよう。」

『だ、だめ!勘違いされる!』

「僕は構わない。」

『からかってるの?』

「君を?」

『…えぇ。』

「まさか、」

リーマスは目をそらすことなく私を捉えている。
私、その瞳から逃げたくて仕方がなかった。



「僕の気持ちに君は勘づいているはずだよ。」



彼からそんな事を言われるなんて思ってもいなかったし
私が彼に抱いているのはただの慣れない異性の1人というものだけでは無いのは自分でも気付いていた。

だけど、もしこの想いが勘違いという名の嘘だとするのならば、自分の心はズタズタに傷つき、彼には後ろめたい気持ちを背負わせることになる。

そして、いずれ成長していく2人が思い出した時に振り返ると汚れた悲しい青春になるのは嫌だったのだ。
ただ、私一人が最後まで抱えるだけなら平気ではあったが。

『私、傷つきたくないのよ。』

「僕もだよ。でも君には恐れないで欲しい。」

『…救ってくれる?』

「必ず。約束するよ。」


私たちの幼いところと言えば、正直に愛を口にはできない部分だった。

これを映画にするとなんともこそばゆいロマンスなのかもしれないが、2人には余裕というものがなかった。
ホグワーツという学校生活の中、そして互いの不安が入り交じる中、愛という責任は2人にはまだ早すぎる。

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しゃぼん(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!!これからも不定期な更新ですが頑張らせていただきます…!! (7月10日 20時) (レス) @page41 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ちょーーー素敵な物語で一気見してしまいました🥺次回更新も陰ながら楽しみにしてます! (6月20日 10時) (レス) @page1 id: aecf5d2965 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 了解です🫡またこの作品とはガラリと変わった雰囲気で届けれたらと思ってます!!更新頻度は遅くなりますが引き続きよろしくお願いします (2023年4月16日 21時) (レス) @page33 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 新シリーズですがやはりハリポタが私個人としては嬉しいです!😍 そして夢主ちゃんがリーマスへの愛を自覚してくれてこれから先が楽しみです!🤭 (2023年4月1日 19時) (レス) @page33 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 分かります、書いてて思ってます😌 (2023年3月20日 23時) (レス) id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃぼん | 作成日時:2023年2月23日 23時

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