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満月が過ぎた、
満月の夜はいつも家から離れて別館で過ごす。
これは家族や親戚の慰めがあって造られたものだ。
目覚めた時には裸で、冬の冷たい冷気が身体を纏っていた。身震いをしながら念の為に用意されていたシャツとズボンを纏って額を撫でる、
昨夜は自分の顔には傷を付けなかったのか、身体のどこも鋭く痛むことは無かった。
朝露で湿った道を歩き、煙突から煙が薄らと出始めている自宅を見れば両親はもう起きて待ってくれている事を知る。
庭の脇にそっと咲いている白いクリスマスローズに手を添えると夜があまりにも冷えたという事が想像出来た。
彼女に会えない僕自身の心のように。
『慰めはいいよ。慣れてるさ、こんな事』
いつも人狼から人間へ、と戻った朝は言葉では説明出来ない虚無感と朝の眩しい光を纏った新鮮な新しい気持ちに励まさている。
玄関のドアを開けると、
父は心配そうに新聞から僕へと視線を向ける。
「おかえり、さぁ座ってカフェオレを用意しといた。」
『…ありがとう』
どうしようもないが、この時間が毎回堪らなく申し訳なくて嫌いだ。
「リーマス、怪我は？」
『大丈夫、久しぶりだよ。痛くない朝は』
母は悲しげに微笑みながら僕の席の上に白い手紙を何も言わずに置いた。
『母さん、これは？』
「さぁ？貴方宛てよ、クリスマスプレゼントかしら、」
そうか、今日はクリスマスだったのか、とイベント事をやっと思い出し、なんの重みもない手紙の封を開ける。
そこには、僕が待ち望んでいた人の文字でAからの手紙だった。
内容は、手紙が来ないから心配している。という事
そして、
『ねぇ、興味のない相手に何者でも想っているなんて言うかな？』
また新聞を読んでいる父さんの方をちらりと見ると首を振り否定する様子が見られる。
でも、何者かってことはAは僕の正体に気付いているのだろうか、様々な不安は募るが、あと数日で新しい日々が始まる。
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しゃぼん(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!!これからも不定期な更新ですが頑張らせていただきます…!! (7月10日 20時) (
レス) @page41 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - ちょーーー素敵な物語で一気見してしまいました🥺次回更新も陰ながら楽しみにしてます！ (6月20日 10時) (レス) @page1 id: aecf5d2965 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 了解です🫡またこの作品とはガラリと変わった雰囲気で届けれたらと思ってます!!更新頻度は遅くなりますが引き続きよろしくお願いします (2023年4月16日 21時) (レス) @page33 id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - 新シリーズですがやはりハリポタが私個人としては嬉しいです！😍 そして夢主ちゃんがリーマスへの愛を自覚してくれてこれから先が楽しみです！🤭 (2023年4月1日 19時) (レス) @page33 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
しゃぼん(プロフ) - Aliceさん» 分かります、書いてて思ってます😌 (2023年3月20日 23時) (レス) id: 32e675c1ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃぼん | 作成日時：2023年2月23日 23時
