幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

結局似た者同士 ページ40

「おはようマオくん」

「あっ、お、おはよう神田さん」


そうだった、と1人昨日の事を思い出す。

まだ朝の会前、つまりは学校。

(昨日から席替えで隣になったんだった..！！)

あああ、と喜んでいるのか焦っているのかわからない声が小さくでた。

いや、内心は嬉しい。僕は彼女に憧れている、...好きだから。話す回数が増えることも、嬉しい。

オロチからは聞いていたが、Aさんは妖怪が見える人らしい。僕も妖怪が昔から見えた。...僕もそっち側の人間だから。


けど、Aさんと僕は根本的な何かが真逆だと思う。


柔らかそうなふわっとした髪とか

明るく誰とでも接するところとか

裏も表もなく綺麗に笑うところとか。


(僕は、彼女に憧れているんだ)

つくづく実感する。




暖かい、誰かを照らす日の光になれたら





(いつかは伝えなきゃいけない大きく膨らむ気持ちを伝えることはできたのかな)



日に日にこの気持ちは大きくなるばかりだというのに。









いいなあ、と『私』は思う。



マオくんが前に妖怪達と話してるのを見た。気のせいかと思ったけれど、実際、本当らしい。


でもマオくんと私は最初から違う。


マオくんの綺麗な黒髪とか、

妖怪と仲良くできるところとか、

裏も表もなく私とも仲良くしてくれるやさしさとか、


(本当、マオくんに憧れる)


隣のマオくんを見る。



私も、屈託無く妖怪と仲良くできればいいのに、


毎日たくさんの妖怪にかこまれて、笑えるようになりたいなあ。と、思う。


つくづく実感した。



後ろでみんなを支える、優しい影になれたら、と。





(でもなんだろう...この胸騒ぎ...?)



マオくんを見ていると、霧のように彼はすっと消えていくんじゃないかと心がざわついた。



.....虚しさを、近い未来で思い知る。









友達を、マオくんを、私はいつか忘れてしまう。









(私が"いなくならないで"と手を掴める勇気があれば)


(その一歩を踏み出せる勇気が僕にあれば)









((未来は変わっていたのかな...))







(持った手札は違えども



根本的なものは何も変わらないことには



まだ2人は気がつかない。



結局似た者同士の2人)







=+=+==+=+



エンマノートの前、夏休み入る1、2週間前の話



何言ってんだお前という方は是非3をプレイしてね！



私は新世界のかまぼこうどんになるっ！！

(΄◉◞౪◟◉｀)

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