幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

あの子の泣き顔が見れるチャンス！ ページ31

A「肝試し？」

「そうそう！！Aさんいっしょにいきましょーよー！」

A「えー…」

夏休み直前、まあ明日から夏休みに入るんだけど。いきなり言われた。。
というか肝試しするとこなんてあったかなあ。そう思いながらイナホちゃんの話をじっと聞く。

「イナホ、A嫌がってるダニよ」

「えーでもでも！Aちゃんとどうしても行きたいっ！Aちゃん、お願いします〜！」

A「私は良いけど、夜遅く外出するのはあぶないよ…それに大人もいないんだよ？」

「正論ダニ」

「うっ、だがそこでへこたれる私ではなーい！大丈夫、そんな夜遅くって訳でもないから、ね、ね！？」

A「い、痛い痛いよっ」

ブンブン肩を揺らされる。とても行きたいんだなあ。

「どうせイナホはペアが見つからなかったからAと行こうとしてるだけダニ」

「だってだって参加するにはペアまたはグループじゃないといけないって〜！私のクラスいく人いないし、…ＵＳＡピョンだけじゃ頼りないし」

「今変なこと言わなかったダニか？」

「別になにも？」

A「…」

今サラッと聞こえてしまいました。イナホちゃん、隠しきれてないよ。

「イナホ、どうせつまらないダニ、諦めるダニよ」(妖怪なりたて)

A「やめた方がいいよ、こういうのろくなことないよ本当」(長年の経験)

「大丈夫だって〜！」(電波)

「…なぜかAから不思議と説得力を感じるダニ」

ろくなことがないのは本当にそう。信じてほしい。校門に来た。私とイナホちゃんは家の方向が違うから、ここで別れる。

「む〜…、っ！USAピョン！こっち来て！」

「な、なんダニ！？…うんうん、…」

A「…え？」

USAピョンがこっちを向いた。え、怖い。なにか怖い。

「A、絶対肝試し来るダニよ。分かったダニね？」

「ってことで明後日の6:30にAさん宅に迎えに行きまーす♪じゃまた！！」

A「え？え、えええ！？？」

な、なんでそうなったの？！

A「ちょっとぉ〜〜〜！！？」

状況が読み込めませんっ！助けて誰か！

悲痛な叫びを神様は聞いてくれなかった。







「…また厄介事に巻き込まれているねぇ。ったく、なんで自分から火の海に飛び込んでいくか」

「今のは不可抗力だろ」

「笑い事じゃないよ、大ガマ。ただでさえ妖怪には …





美味しい”ご馳走”なんだってのに」





A「雨降りそうだなあ、…あ、傘学校に忘れた、どうしよ」

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