幸せ、探しました。【妖怪ウォッチ】

いいこいいこ ページ18

「怖い夢、ズラか」

「うん」


ちょっと前の事だ。夜、とても怖い夢を見た事を今日思い出して、コマさんに話してみる。


A「でも、内容が思い出せないの、怖くて、怖くてしょうがなかったって事しか...」

コマさん「ズラ...」

A「でも、最後は暖かかったの。なんか、モフモフ、ふわふわ?みたいな感じ？」


そっと窓の外を見る。外は真っ暗で静かだ。ずっと見ていたら何か思い出しそうな気がしたけど、ちょんちょんとパジャマの袖を引っ張られる。

A「...こまさん？」

いきなり頭を小さい手で撫でられた。

コマさん「昔、オラも怖い夢を見たズラ。怖くて、寝られなくて、...そういう時、いっつもお母ちゃんに頭を撫でてもらったズラ。そうすると、いつの間にかうとうとするから、Aちゃん、どうズラ？」

A「...うん」





あたたかいよ、とっても。





昔、私もお母さんにしてもらったなあ。


コマさんにありがとうと言って電灯を消す。

それで布団にもぐったけど、にやにや口元がゆるんでること、ばれてないかなあ。





(コマさんはどんな怖い夢を見たの？)

(...言えないズラ)

(え、なん)

(言えないズラ！恥ずかしいズラアアア！！！)

(えっ、布団とらないで！？お願い！！)

元祖大将→←帰ってきて欲しかった

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す