【ヒプノシスマイク】お兄ちゃんって呼んでもいいかな…３

続き ページ26

乱数 side 続き

この声、まな？

後ろを振り向くと、案の定まながいた

帝 幻【A！】

ああそっか、２人はまなについて知らないんだったな

まなは幻太郎と帝統をチラッと見ると

すぐに視線を、倒れているクローンたちに向けた

夢「はぁ、だから言ったのに...ったく、あの女は何を考えているのか」

そう言葉をこぼすと

クローンたちのほうへ歩き出した

帝「おい、A！心配したんだぞ」

幻「そうですよ、どこに行ってたんですか？」

２人はそう言って、まなに駆け寄った

だが、まなは無視して先を進む

そりゃあ、そうだ。こいつは、Aじゃないからな

帝「無視はないだろ。それになんだよその服。」

そう言って、帝統がまなはの手首をつかんだ

幻「中王区の紋章が付いた服ですね。何かあったんですか？」

夢「はぁ、何ですか？」

まなは冷めたような目で２人を見た

帝「おい、どうしちまったんだよ…」

すると、まなは俺のほうを見て言った

夢「失敗作、こいつらをどうにかしてくれない？」

幻「ちょっと、A！」

２人は、口々にまなに話しかける

俺はボーっとその様子を見ていた

夢「ねぇ、失敗作。こいつらを止めないと、こうだよ。」

そう言って、まなは、

人差し指で自分の喉を切る真似をした

その後、悪魔的にニヤッと笑って、こう言った

　夢「この意味、分かるよね？」

あれは、ハンドサインだ

意味は確か、「お前は終わり」

ってことは、まさか、

チカラを使って、２人をコロしてしまうかもしれない！

　『帝統、幻太郎！そいつの手を放して、こっちへ来い』

帝「え、でも」

　『いいから、そいつから離れろ！』

幻「帝統、行きますよ」

帝「ちょ、おい！」

何かを感じ取った幻太郎は帝統を引っ張って

こっちまで来た

夢「そーだよー。それが利口な判断だよ〜」

そう言った後、まなはクローンたちのもとへ行き

しゃがんで、確認をし始めた

帝「なあ、乱数。Aはどうしたんだ」

　『後で話す、でも、これだけは言っておく。あの女はAじゃない』

まなはこちらの会話を聞いていたようで口を開いた

夢「そうだね〜、Aなんかと一緒にされるのは心外だな〜」

俺は無視して、まなに質問をした

　『何しに来た』

すると、まなは

顎でクローンたちを指し示しながら、答えた

夢「こいつらの回収にね」

まなはクローンたちの服のポケットから

飴を全部取り出すと、俺のほうに投げた

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