【ヒプノシスマイク】兄妹だってイイじゃない

　７、情報の報告 ページ8

夢主 side

　『兄さん、ファイルの情報をまとめていたら、ちょっと気になることがあったのだけど、聞いてくれる？』

家に向かう途中の車の中で私は尋ねた

銃「言ってみろ」

私は深呼吸をしてから話始める

　『ファイルに火貂組の情報が入っていた。しかも、組の人じゃないと知らないような情報が..』

銃「火貂組って左馬刻の組だな」

　『うん、だけど私は、左馬刻は組織に協力していないと思う』

銃「俺も同感だ。となると、火貂組に裏切っている奴がいるってことか」

　『多分…』

そこから沈黙が続く

兄さんは考え込んでいるようだ

銃「明日、左馬刻んとこへいってくる。Aも来るか？」

　『行きたい。左馬刻に会うのは久しぶりだから会いたい』

私がそう言うと兄さんが顔をしかめた

だが、次には何もなかったように話す

銃「明日、迎えに行くから待ってろよ」

　『わかった』

そして事務所についたので

車から降りる

　『兄さん、ありがとう、送ってくれて』

銃「当たり前だろ、妹だからな」

妹…

妹か…

兄さんの妹でいるのは誇らしいことであり

嬉しいことだ

だが、少し胸がずきずきする

銃「どうかしたか？」

車から降りてドアを開けたまま突っ立っている私に

兄さんは声を掛けた

私はあわてて言った

　『何でもない。おやすみ、兄さん』

銃「ああ、おやすみ」

車のドアをバタンと閉めると

車は走り去っていった

私は、まだズキズキする胸を抑えて家に入ったのだった

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