【ヒプノシスマイク】兄妹だってイイじゃない (ページ27)

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２５、癖ページ27

夢主 side

兄さんの隣に座ったはいいが

まだ顔は火照ったままだ

私は、なるべく顔が兄さんに見られないように

うつむいたまま、スマホをいじることにした

なんとなく、入間探偵事務所のホームページを開いてみる

　『依頼、来ている』

そこには、一軒の依頼が入っていた

銃「どんな依頼だ？」

私のつぶやきに反応した兄さんが

スマホを覗き込んだ

　『えと、「自分の弟の宿題を見てほしい」だって…』

銃「…探偵、関係ないな」

　『確かに…』

便利屋か何かと思われているのだろうか…

　『まあ、いいや』

私は、「お引き受けさせていただきます」と送信した

ピコン

今度は、ラインが来たようだ

確認すると、山田一郎から来ていた

一郎依頼、引き受けてくれてサンキュな。じゃあ、明日。午後1時に、萬屋ヤマダに来てくれ

A分かった

んん？

流れで返信してしまったが

そもそも、なんで、山田一郎が依頼のことをが知っているんだ？

　『もしかして…』

私は、すぐに

入間探偵事務所のホームページを開き、

さっきの依頼の依頼人を確認する

『あ...』

依頼人の名前には、山田一郎と書いてある
　
この依頼は、山田一郎からの依頼で間違いがないようだ

やってしまった…

さっき私は、

依頼人の名前を確認せずに、引き受けると返信してしまった…

別に、山田一郎だからといって

引き受けないわけではなかったが

確認は、ちゃんとしないといけないものだ

これから気を付けないと…

すると、このやり取りをすべて見ていた兄さんが

額に手を当てて、口を開いた

銃「はぁ、A。その確認しない癖を直せと、あれほど言ったのに…」

　『忘れてた…』

そして、兄さんは私のスマホを操作して

山田３兄弟の連絡先のページを開いた

銃「…これなんですが。何故貴方が、あの3人(山田3兄弟)の連絡先を知っているんですか？」

急に敬語になった兄さんの顔をちらっと見てみると

口は、弧を描いているが

目が笑ってない

怒っていらっしゃるようだ…

　『えと、それはですね』

自然と私も敬語になる

銃「しっかりと、説明してもらいますからね」

　『はい…』

兄さんは、怒ると怖い

私は、これ以上兄さんの怒りを買わないように

言葉を選びながら

ストーカー事件や

山田３兄弟に出会った経緯を説明したのだった