【ヒプノシスマイク】山田家の元長男君

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夢主 side

俺は施設の外に出て、近くに泊まっているパトカーに近づいて

助手席のドアを開けた

　『入間さんごめん。遅くなった』

俺は、中に乗り込まずに立ったまま話をする

銃「大丈夫だ。大変だっただろ、ガキをなだめるの」

　『まあ、ちょっとだけ』

後部座席には、安東保が横たわっている

意識がないだけようだ

銃「乗らないのか？」

いつまでたっても、ドアを開けたまま突っ立ている俺に

入間さん尋ねた

俺は伊達メガネとカラコンをとってしまい、問に返す

　『うん、歩いて帰るよ。途中寄りたいお店があるから』

今日、合歓ちゃんに手伝ってもらったし

帰りにケーキでも買っていこうかな

銃「分かった、今日はありがとな。助かった」

　『いいえ〜今日で、借り２つ分ね』

入間さんは笑いながら答えた

銃「だったら、残りの借りは５６だな」

いちいち数えていたの。じゃあ、俺は高校生活で

５８回、入間さんにお世話になっていたのか

　『やば、数えてたの。まあ、また困ったら、俺を頼ってね』

銃「こき使ってあげますよ」

入間さんそう言って、眼鏡をくいっと上げた

　『はいはい。どうぞこき使ってくださいね〜』

そう言って、俺はパトカーのドアを閉めた

パトカーが発進して、街へと消えていった

俺も歩き出して、街を歩く

そう言えば、さっき

施設の部屋から出る時、なんで俺はあんなことを言ったんだろう…

強く生きるんだよ、だなんて

なんか急に言いたくなったっていうか

よくわかんないや

？「兄ちゃん」

？「兄さん」

？「おにいちゃん」

頭の中で、誰かの声が木霊す

これは、昔、俺がヤクの実験体になっていた時に

幻聴で聞いた声？

あの時は何なのかわからなかったが

今はなぜか懐かしく感じる

何でだろう？

う〜ん

そんなことを頭の中でぐるぐる考えていると

いつの間にかケーキ屋についたみたいだった

俺は中に入って、ケーキを３つ買う

そして、ケーキの入った箱をもって

帰路をたどったのだった

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